【AI予想回顧】小倉2歳Sは×◎で馬連的中 大混戦の新潟記念と出世レース札幌2歳Sの結果は?

SPAIA編集部

2021年札幌2歳Sを制したジオグリフ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

4馬身差の完勝

夏競馬最終週となった先週末は、土曜日に札幌2歳S(GⅢ・芝1800m)、日曜日に新潟記念(GⅢ・芝2000m)と小倉2歳S(GⅢ・芝1200m)と3つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAは予想を的中させることができたのか結果を振り返っていく。

昨年は1着ソダシ、2着ユーバーレーベンと2頭のクラシックホースを輩出した出世レース、札幌2歳SでAIが本命に推奨したのはリューベック。過去10年で3勝の須貝尚介厩舎の好相性に期待した。

ゲート入り直後にダークエクリプスがゲートから飛び出し、外ラチを飛び越えるアクシデントがあり9頭立てとなった。リューベックはややスタートで後手を踏んだもののすぐに巻き返して3番手を追走。

スタートして2ハロン目から11.9-11.9-11.9と比較的ペースは流れ、新馬戦とは全く違うレース展開になってしまったことが影響したのか、3〜4角中間地点で鞍上の横山武史騎手の手が動き始めムチが入る。直線では手応えがなくなり6着に終わった。

勝利したのは道中最後方を追走していたジオグリフ。3角から勢いよく進出を開始して4角では3番手まで押し上げる。直線では一頭次元の違う走りで、ルメール騎手は後ろを振り返る余裕を見せ、4馬身差の完勝。1:49.1という好タイムで新種牡馬ドレフォンに産駒初の重賞制覇をもたらした。なお2着にはアスクワイルドモア、3着にはトーセンヴァンノがそれぞれ入っている。

大外から差し切り

サマー2000シリーズの最終戦として行われた新潟記念。AIの本命はザダル、「5歳」「1枠」「前走GⅢ」「差し・追込脚質」という4つの好データが後押しとなった。

スタート後の長い向正面では中団馬群にいたザダルだったが、ペースが遅かったこともあってか4角では5番手まで押し上げる。直線に向くと馬群は横に大きく広がり、ザダルは馬場の真ん中へと進路を取ったが伸びきれず13着だった。

2021年新潟記念出走のザダル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


上位に入線したのはいずれも道中10番手以下にいた馬たち。外ラチから2頭目を通って先に抜け出したのはトーセンスーリヤだったが、ゴール手前の日陰から日向へと変わる地点で大外から先頭に躍り出たのはデムーロ騎手騎乗の12番人気マイネルファンロン。道中15番手追走からの見事な差し切り勝ちで重賞初制覇を飾った。そして3着には4角13番手追走のクラヴェルが入り、3連単は264,560円という波乱の決着となった。

2021年新潟記念1着のマイネルファンロン,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

2ハロン目以降は全てが11.6以下のタフなレース

小倉競馬場を舞台に争われた小倉2歳Sの本命馬はスリーパーダ。過去10年では「前走新馬組」が高い回収率を残しているのに加え、鞍上の福永祐一騎手は過去3年の小倉芝1200mで連対率54.7%と滅法強い点に期待しての推奨だった。

レースの主導権を握ったのはショウナンマッハ、2番手にデュガという隊列でレースは流れたが、本命のスリーパーダは中団馬群の後方、6番手を追走。3角手前ではややかかり気味のようにも見えたが、最内をロスなく立ち回り2着と健闘してみせた。

2ハロン目以降は全てが11.6以下という2歳馬にとってはタフなレースとなった中で、スリーパーダ以下を全く相手にせず、大外から一気に伸びてきたのはナムラクレア。メンバー中、唯一上がり33秒台の末脚は他馬とは明らかに勢いが違い、今後も短距離路線で活躍が期待できるだろう。

×◎で馬連1,950円が的中したが、ダートの新馬戦を勝って挑んできた3着アネゴハダは無印評価だった。

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