川田将雅騎手は月間17勝、年間100勝も達成! 5位争いは横山武史騎手が大逆転【8月終了時点の騎手リーディング】

三木俊幸

2021年8月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA

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川田将雅騎手は年間100勝を達成

2021年8月終了時点の騎手リーディングインフォグラフィック,ⒸSPAIA



先週末で8月の競馬が終了。そして夏競馬も残すところあと1週となった。猛暑もあり、ゲリラ豪雨にも見舞われた中、8月7日〜29日までの開催8日間でリーディング上位の騎手たちはどのような活躍を見せたのだろうか。そして1カ月前と比べて順位に変動はあったのか振り返っていく。

リーディングトップはルメール騎手。この1カ月で12勝を上積みして122勝としている。日別の成績は0→2→1→2→4→0→2→1とコンスタントに勝ち星は積み重ねているものの、大勝ちは8月21日の4勝のみ。またエルムS14着(1番人気)、札幌記念11着(4番人気)、新潟2歳S2着(1番人気)と重賞でも結果を残せず。ルメール騎手にしては平凡な成績に終わった1カ月だった。

対する2位の川田将雅騎手は3→3→2→2→3→2→0→2で月間17勝の活躍。勝率44.7%、複勝率は71.1%と絶好調だった。また8月21日には3年連続7回目となるJRA年間100勝を達成。105勝まで勝ち星を伸ばし、ルメール騎手との差は17勝となっている。

3位の福永祐一騎手は7月絶好調だったものの、今月は8勝と急降下して年間の勝利数は92勝。8月21日の小倉7Rでショウナンガニアンに騎乗して勝利をあげて以降、2着3回、3着5回と馬券圏内には好走しているが3日間白星から遠ざかっている。9月に入ればダービー馬シャフリヤールが夏休みから復帰するなど楽しみなレースも多いだけに復調を期待したい。

今年も北海道で大暴れの横山武史騎手

4位も変わらず松山弘平騎手。8月15日に4勝の固め打ちがあったものの、日別の勝ち星は1→0→4→2→0→2→1→0で月間10勝、年間の勝利数は83勝。福永騎手との差もわずかではあるが縮まり、9勝差となっている。小倉記念では9頭中6番人気のモズナガレボシに騎乗し、直線では馬場の真ん中に持ち出して差し切り今年の重賞4勝目。プロキオンSに続いて、再び小倉の重賞で波乱を演出した。

5位は順位変動があり、横山武史騎手が浮上。8月8日の開催が終わった時点では吉田隼人騎手がリードしていたが、8月14日に1勝、15日には6勝と大暴れ。一気に大逆転を果たした。月間勝利数15勝は川田騎手に次ぐ多さで、同じ北海道を主戦場としているルメール騎手を負かすレースも多く、昨年に続き北海道開催で強さを発揮している。

キュンに騎乗して勝利した横山武史騎手,ⒸSPAIA(写真撮影:三木俊幸)


残念ながら逆転を許した吉田隼騎手だったが、後半4日間では横山武騎手と並んで6勝の活躍。札幌記念ではソダシとのコンビで勝利も果たすなど意地を見せている。5位と6位の差は4勝、この先もデッドヒートが繰り広げられるだろう。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。

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