【AI予想回顧】札幌記念は3歳牝馬ソダシが勝利! ハープスターの再現を狙った予想も◎◯で的中

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
3角先頭から押し切り
8月22日(日)札幌競馬場では札幌記念(GⅡ・芝2000m)、小倉競馬場では北九州記念(GⅢ・芝1200m)が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返っていく。
朝から強風が吹き荒れ、出走馬がパドックに登場したころからポツポツと雨がふり始めた札幌競馬場。そうした環境の中で行われた札幌記念でAIが本命に推奨したのはソダシ。同じく桜花賞馬として挑んだハープスター以来の3歳牝馬の勝利が期待された。
大外13番枠から好スタートを切ったソダシだったが、ハナを切ったのはトーラスジェミニ。ソダシは2番手からレースを進める。1000mの通過は59.9、平均ペースで流れていたが3角手前から後方にいたブラストワンピースが一気に進出してペースアップ。
しかし捲りきることを許さず、自ら先頭に立ったのはソダシだった。直線に向いても真っ白な馬体は後続との差をなかなか詰めさせず、そのまま押し切った。勝ちタイムは1:59.5、3/4馬身差の2着争いは際どくなったが、最後の1完歩で大外ラヴズオンリーユーが交わして2着、好位から上手く立ち回ったペルシアンナイトが3着という結果に終わった。

ハープスターの再現を狙った予想は◎◯で決着したが、3着ペルシアンナイトは無印としていたため馬単1,000円のみの的中だった。レース内容も秋華賞が非常に楽しみになるものだったと言えるだろう。

ついに掴んだ重賞初制覇
雨の影響で馬場状態は稍重。そしてレース前から激しい雨が降り始めた中で行われた北九州記念でAIが本命に推奨したのはジャンダルム。過去10年では「6歳」「前走着差0.1秒差以上で勝利」「米国産」と3つの好データに該当している点に加え、母は名牝ビリーヴという血統にも注目が集まった。
予想通り、56.5kgを背負っているとはいえスピードの違いで楽に逃げたモズスーパーフレア。2番手に内から上がっていったボンセルヴィーソ、その後ろにファストフォースとヨカヨカが続く。ジャンダルムは3角通過時点で12番手、前走とは違い後方からのレースとなった。
直線に向いて内ラチ沿いピッタリに進路を取ったのに対し、好位からレースを進めた馬の多くは内を開けて外を選択。その影響でジャンダルムはかなり外を回されることとなってしまった。また前走は1:07.3という速いタイムでの決着だったのに対し、今回は勝ちタイムが1:08.2と時計のかかる中でのレース。そうしたこともあってか2着から0.2秒差ではあるものの、7着という結果だった。
勝利したのは3番手追走から直線で馬場の良い大外から伸びてきたヨカヨカ。これまで重賞で惜しい2着が2回あったが、ついに熊本産馬として初の重賞制覇を果たした。2着もヨカヨカとほぼ同じ位置からレースを進めたファストフォース、3着には逃げたモズスーパーフレアが粘り、馬場のわりにハイペースとなったが上位は先行勢が占めた。
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