【AI予想回顧】関屋記念はロータスランドが2番手追走から押し切り 小倉記念の結果とともに振り返る

SPAIA編集部

2021年関屋記念を制したロータスランド,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

本命アンドラステは8着

先週末の8月15日(日)、新潟競馬場では関屋記念(GⅢ・芝1600m)、小倉競馬場では小倉記念(GⅢ・芝2000m)の2重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAはこれらのレースを的中させることができたのか、振り返っていこう。

当初の予報ほど雨の影響を受けず、土曜日は稍重、そして日曜日は9Rスタート前に良馬場に回復した中で行われた関屋記念。AIは「前走先行・1着馬」「5番人気以内に推された牝馬」が好走していることからアンドラステを本命に推奨した。

五分のスタートからいつものように先行策を見せるのかと思ったアンドラステだったが、徐々にポジションを下げる。前半800mの通過が46.6で平均ペースだったと言えるが、3角入口では10番手という位置どりとなった。

長い直線へと向いて後続に4馬身ほどのリードを取って逃げていたのはマイスタイル。それをめがけてアンドラステは大外から進出を図るが、もともと切れる脚が使えるタイプではなく、周りの馬たちと同じ脚色に。2着馬とは0.3秒差だったものの8着に終わった。

勝利したのは2番手追走から直線では最内をピッタリ回って伸びてきた4番人気のロータスランド。良馬場とはいえ、雨の影響が残る馬場を味方につけて押し切る内容だった。2着争いは外から差してきた2頭による争いとなったがカラテが2着、1番人気の3歳牝馬ソングラインは3着までというレースだった。

芝に活路を求めて重賞タイトル獲得

前日の土曜日には192.5mmという驚くべき雨量を観測した小倉競馬場だったが、小倉記念当日の日曜日は稍重まで急速に回復。昨年の覇者、アールスターは残念ながら出走取り消しとなり9頭でレースは行われた。

AIの本命はファルコニア、「ディープインパクト産駒」「中4〜8週」「社台RH」と過去10年で高い回収率を残している3つのデータを信頼してのものだった。

レースの主導権を握ったのはグランスピードだったが、向正面に入ったところでリードはなくなり、一団の競馬。ファルコニアは好位からレースを進める。馬場の良い外へと進路を取り直線へ向いたものの、伸びを欠き6着と残念な結果だった。

ファルコニアよりもさらに外、馬場の真ん中を伸びてきたのはヒュミドールとモズナガレボシの2頭。馬体を併せての追い比べとなったが、最後は6番人気、ハンデ53kgのモズナガレボシが1/2馬身先着。3歳未勝利戦の期間内には勝利をあげられず、その後芝へと活路を見出して上り詰めた嬉しい重賞初制覇となった。そして3着には比較的内目をロスなく伸びてきたスーパーフェザーが入り、人気勢は総崩れとなった。

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