絶好調の夏男・福永祐一騎手 2位川田将雅騎手と4勝差に急接近!【8月1日終了時点の騎手リーディング】
三木俊幸

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ルメール騎手は11勝、川田騎手は9勝止まり
本格的な夏のローカル開催が始まって1カ月が過ぎた。本州と比べると過ごしやすい北海道を拠点とする騎手、ゲリラ豪雨に見舞われることもあった福島や小倉、灼熱の新潟で騎乗する騎手たち──。7月はどのような成績を残したのか、騎手リーディングトップ5とメモリアルな記録を達成した騎手について見ていこう。
まずリーディングトップ5の顔ぶれを見ると、6月終了時点から順位に変動はなし。トップのルメール騎手は7月24、25日の騎乗がなく夏休みとなった形だが、月間11勝と地味な成績。それでも7月4日の函館11R、巴賞をサトノエルドールで勝利し、7年連続7回目の年間100勝を達成した。
2位の川田将雅騎手もプラス9勝と勝ち星を伸ばせず、88勝止まり。7月10日は小倉で1鞍、8月1日は函館で2鞍と極端に騎乗数が少ない日もあった。
その一方で川田騎手と4勝差まで大接近してきたのは福永祐一騎手。6月終了時点では63勝で16勝差もあったものの、この1カ月で21勝の固め打ち。日別の成績では2→1→2→5→2→2→2→0→2→3と1勝以下だったのは全10日間のうち2日のみだった。
4位の松山弘平騎手は14勝を上積みして73勝、徐々に調子が上向いてきている。5位の吉田隼人騎手はプラス7勝で56勝となっているが、6位横山武史騎手が2勝差まで詰め寄ってきており、8月終了時点では順位変動もありそうな状況となっている。
田辺騎手は区切りの1000勝
その他、7月も様々なメモリアルな記録が生まれた。7月17日の福島5Rでは若手の菅原明良騎手が、7月31日の新潟2Rで藤懸貴志騎手がそれぞれJRA通算100勝を達成。8月1日には函館6Rで三浦皇成騎手がJRA通算900勝、新潟8Rでは田辺裕信騎手がJRA通算1000勝と節目の勝利を挙げ、記念撮影が行われた際には騎手仲間が駆けつけ祝福していた。
重賞レースに目を向けると、7月17日の函館2歳Sでナムラリコリスに騎乗した泉谷楓真騎手がJRA重賞初勝利。先日のクイーンSを勝利したルメール騎手はこの勝利でJRA全10場での重賞制覇にリーチ。残りは小倉のみとなっている。同じく記録がかかっていた川田騎手は今週末、新潟で騎乗予定となっているので全10場制覇の記録は来年以降に持ち越しとなりそうだ。
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。
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