【馬券分析】今、買える騎手を徹底分析!単複回収率100%を超えている2人の若手に要注意!

高橋楓

2021年単勝回収率上位の若手騎手,ⒸSPAIA

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2021年版!「買える」若手騎手ランキング

買ったら来ない、買わない時に限って突っ込んでくる。世の中には「相性」と言われるものが存在すると信じている。

私の場合、福島競馬場に行った際に必ず行う事がある。それは無条件で「とある騎手」の騎乗レースすべての単複を購入する事だ。これで何度助けられたか分からない。その名も「川又賢治騎手」である。川又騎手はデビュー以来、福島競馬場において芝のレースの単勝回収率は253%なのだ。そんな回収率に注目して、今買える騎手を探していきたい。

若手騎手限定 2021年単勝回収率ランキング,ⒸSPAIA


今年に入ってから7月23日までの間に単勝回収率が100%を超えている騎手は全体で23名。うち蛯名正義騎手と三津谷隼人騎手は引退しているため実質21名。注目したいのは23人中8名が25歳以下の若手騎手であるということだ。下記、単勝回収率・1着数・平均人気で並べてみる。

・亀田温心(177%・20勝・8.9番人気)
・三津谷隼人(167%・2勝・8.3番人気)引退
・菊沢一樹(146%・10勝・9.8番人気)
・西村淳也(133%・38勝・6.7番人気)
・松本大輝(130%・6勝・10.0番人気)
・石川裕紀人(120%・15勝・9.2番人気)
・鮫島克駿(108%・40勝・6.8番人気)
・菅原明良(102%・40勝・7.6番人気)

三津谷騎手は引退レースが重賞初制覇という事で記憶に残っている方も多いのではないだろうか。

若手騎手限定 単勝回収率伸び率一覧表,ⒸSPAIA


次に注目すべきは今年一年だけの単発的な活躍なのか、それとも確実に伸びているかだ。引退した三津谷騎手と新人の松本騎手を除く6名の近3年間の伸び率を調べると下記のようになる。

・亀田温心(177%←68%←83%)
・菊沢一樹(146%←117%←43%)
・西村淳也(133%←86%←95%)
・石川裕紀人(120%←68%←89%)
・鮫島克駿(108%←68%←98%)
・菅原明良(102%←48%←72%)

目立っているのは「菊沢一樹騎手が3年連続で率を伸ばしている」という事と「西村淳也騎手が高い水準をキープしている」という事だ。また亀田騎手以外の5人は回収率だけでなく勝ち星も伸び率が凄い。今年の7月23日時点の勝ち星数←昨年の勝ち星数、で見てみると、

・菊沢一樹(10勝←12勝)
・西村淳也(38勝←50勝)
・石川裕紀人(15勝←15勝)
・鮫島克駿(40勝←37勝)
・菅原明良(40勝←30勝)

となっている。鮫島克駿騎手、菅原明良騎手に関してはすでに昨年の勝ち星数を上回っており、今後の活躍にも大きな期待がかかる。

複勝回収率100%超の激熱騎手3名!

若手騎手限定 2021年複勝回収率ランキング,ⒸSPAIA


若手騎手で複勝回収率が100%を超えているのは、服部寿希騎手(152%)、亀田温心騎手(106%)、菊沢一樹騎手(104%)の3名。トップの服部寿希騎手は今年[1-2-1-41]と4回しか馬券に絡んでいないのだが、そのうち2回が15番人気だったため、大きく数値をあげた。

亀田温心騎手は本年[20-17-22-280]と59回の3着以内。実に38回が4番人気以下であり、うち10番人気以下でも10回も馬券に絡んでいる。昨年までは10番人気で騎乗の際は[2-7-5-313]と複勝率4.3%だったのに対し、本年は[3-2-6-143]複勝率7.1%と大きく数値を伸ばしている。大穴メーカーとして覚えておきたい。

そして菊沢一樹騎手。今年の成績が[10-14-16-246]複勝率14.0%のうち、4番人気以下の馬[6-10-14-232]複勝率11.5%が成績の大部分を占めている。3番人気以内の馬では[4-4-2-14]複勝率41.7%となっているだけに、人気馬でも成績を残せるようになればより回収率は上がってくるだろう。

今、要注目の「買える騎手」は「亀田温心&菊沢一樹」!買える条件を大発表!

単勝、複勝共に回収率が100%を超えていたのは2名。まずは亀田温心騎手を分析する。

亀田温心騎手成績分析シート,ⒸSPAIA


今年、亀田騎手が勝ち星をあげているのは4場。

・新潟[8-7-5-67]
・小倉[4-5-6-89]
・中京[4-3-6-62]
・札幌[4-2-3-25]
・他場[0-0-2-37]

ちなみに、東京&中山では騎乗回数0回となっている。今年は新潟と札幌で好成績が目立っていて、特に新潟[8-7-5-67]で勝率9.2%、複勝率23.0%と、昨年の[2-7-5-65]勝率2.5%、複勝率17.7%を大きく上回っている。

9月5日まで新潟シリーズは継続するだけに今後も気を付けておきたいし、北海道シリーズに乗り込んだとしても昨年は、札幌[8-4-9-80]、函館[9-6-6-70]と半数近くの勝ち星をあげた相性の良い地。8月の注目騎手となっていくだろう。

菊沢一樹騎手成績分析シート,ⒸSPAIA


そして菊沢一樹騎手。今年は6月13日の東京競馬場で行われた八王子特別にてリキサンダイオーに騎乗し単勝333.5倍、複勝66.1倍という超大穴馬券を提供。それだけに回収率部門で上位に食い込んだが、成績自体も大きく成長している。昨年1年間の成績が[12-17-35-442]だったのに対し、今年はすでに[10-14-16-246]と連対数において遜色のない数値をマークしている。

本来であればミッキースワローと初重賞制覇を果たした福島競馬場が好相性で、昨年は[5-4-9-105]と全場で一番の好成績を残していた。今年はまだ1度も騎乗していないだけに、11月開催まで頭の片隅に残しておきたい。

近い時期だと小倉開催で目が離せない。昨年は騎乗機会が無かったのだが、今年に入りすでに[3-4-3-74]と10度馬券圏内に名前を残す。牡馬に騎乗した際は[1-3-0-30]なのに対し、牝馬に騎乗した際には[2-1-3-44]で2月20日の八幡特別にて12番人気のシシリエンヌで3着のほか、7、8番人気の馬でも突っ込んできている。牝馬騎乗の際に買い目に加えると面白い。

競馬を楽しむうえで「回収率」は必ず気にしなければならないファクターだ。1日1レースしか的中しなかったとしても、回収率が100%を超えていればその日は「勝ち」なのだ。競馬を長く楽しむならここに注目しない手はない。今年の下半期は亀田温心騎手と菊沢一樹騎手に要注目だ。

2021年高回収率を残す若手騎手,ⒸSPAIA



《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。

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