【オークス】桜花賞組は上位馬を、別路線組は2000m戦での上がり重視 東大HCの本命はステラリア

東大ホースメンクラブ

オークスインフォグラフィックⒸSPAIA

距離をどう考えるか

5月23日(日)に牝馬クラシック第2戦のオークス(GⅠ・東京芝2400m)が行われる。抜けた人気となることが予想されるのは無敗で桜花賞を制した白毛馬ソダシ。名実ともに現3歳世代の頂点に立つソダシに挑むのは、三冠牝馬アパパネの仔で桜花賞4着のアカイトリノムスメや、デビューから馬券内を外したのは1戦のみと堅実なユーバーレーベンなど。

昨年のデアリングタクトに続く無敗の二冠牝馬の誕生に期待がかかるなか、ソダシの連勝を脅かす馬はいるのか。今週も過去のデータを参考に予想していく。


オークス・桜花賞組の前走着順別成績ⒸSPAIA


<桜花賞組の前走着別成績>
前走3着以内【6-3-4-12】勝率24.0%/複勝率52.0%/複回収率80%
前走4着以下【1-1-1-51】勝率1.9%/複勝率5.6%/複回収率19%

過去10年のオークスについて、ローテーション面から分析してみる。出走頭数全体の内訳としては、桜花賞組がやはり最多で全体の約4割を占めており、これにトライアルであるフローラS組が次ぐ形だ。

まず桜花賞組に関してだが、その明暗をはっきりと分けているのは前走着順。前走馬券内がオークスでの好走に必須で、4着以下に敗れた馬の巻き返しは望み薄だ。前者は複回収率80%、複勝率は52%とまずまずの信頼度であるのに対し、後者は複回収率19%、複勝率6%と大不振。王道たるクラシック路線を着実に歩んできた馬を評価したくなるが、桜花賞で結果を残せなかった馬は軽視が妥当だ。



別路線組前走距離別成績ⒸSPAIA


<前走距離別成績(桜花賞組を除く)>
1800m以下【0-1-0-36】勝率0.0%/連対率2.7%/複勝率2.7%
2000m【3-5-5-45】勝率5.2%/連対率13.8%/複勝率22.4%
2200m【0-0-0-4】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%

次に、いわゆる「別路線組」について検討する。前走距離を基準に分析してみると、フローラSや忘れな草賞が該当する2000m組が唯一買える組であることが浮かび上がる。この2000m組をもう少し掘ってみると、前走上がり3位以内【3-3-3-15】と好走馬が集中しており、特にオークス1着馬は全頭これに該当する。決め手のある馬が有利なオークスの傾向と照らしても納得のいくデータだ。

距離別成績から真っ先に消せるのはスイートピーS(東京芝1800m)勝ち馬のタガノパッション。まとめると、桜花賞組については距離が延びることで力関係に変化がなく、別路線組は前走2000mで上がり3位以内が好走パターンとなる。



キズナ産駒初のGⅠ勝利に期待

◎ステラリア
アカイトリノムスメに敗れたクイーンCはスタート直後に躓いてほぼ最後方から厳しい競馬をしており参考外。ベゴニア賞ではキングストンボーイ(共同通信杯4着、青葉賞2着)相手に差のない競馬をしており、一線級の牡馬相手にも通用する力がある。そして前走忘れな草賞では距離延長でも全く苦にせず上がり最速で快勝し、好走パターンにも当てはまる。キズナ産駒待望のGⅠ勝利に期待したい。

○ソダシ
距離延長が不安視されているが、上に挙げたように桜花賞組に関しては延長による順位の入れ替わりはない。またクロフネ産駒でも11年にホエールキャプチャが桜花賞2着からオークス3着に好走しており、血統面からも全く歯が立たないというわけではない。人気ほどの信頼度はないが、バッサリ切ることもできず抑えておく必要はある。

▲ユーバーレーベン
前走フローラSは開幕週かつスローな展開と本馬には全く向かない条件の中での3着で、大きく悲観する内容ではなかった。重賞では2着1回3着3回と安定感があり、大きく崩れたのは直線入り口時点でどうしようもなかったアルテミスSだけという堅実ぶり。ただ同時に勝ち味に遅いことも事実で、アタマでは買いづらいため3番手評価まで。

△クールキャット
前走フローラSは全てが噛み合った感はあるものの、データ上で不利とされる外枠から勝利を飾った点は評価できる。フェアリーSの内容から中距離戦は戦えないようにも思えたが、前走は好位で折り合っており成長を感じさせた。また2着馬スライリーとは違って、先行しつつも上がりは全体3位の33.4と別路線組のパターンにも合致している。

以下、ファインルージュとアカイトリノムスメに印を回す。アカイトリノムスメは桜花賞4着と一見「買えない組」に当たるが、過去10年の桜花賞4着馬で着差が0秒2以下であった馬はいなかったことを考えると、例外となる可能性もないわけではなさそう。穴目で気になるのは好枠をゲットしたスルーセブンシーズ。間にフローラSを挟んでいるか否かという違いはあるものの、昨年2着のウインマリリンもミモザ賞を勝っている点からも注目したい。

▽オークス予想▽
◎ステラリア
〇ソダシ
▲ユーバーレーベン
△クールキャット
×ファインルージュ
×アカイトリノムスメ
☆スルーセブンシーズ

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。




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