【NHKマイルカップ】基本的に厳しい距離延長組 京大競馬研究会の本命はバスラットレオン

京都大学競馬研究会

NHKマイルC前走距離別の勝利数,ⒸSPAIA,インフォグラフィック

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前走1400mは厳しく、紐で買うなら距離短縮組

NHKマイルC前走距離別の勝利数,ⒸSPAIA,インフォグラフィック


5月9日に東京競馬場でNHKマイルC(GⅠ)が行われる。朝日杯の勝ち馬グレナディアガーズやNZTを圧勝したバスラットレオン、ピクシーナイトやホウオウアマゾン、ルークズネストといったマイル以下の重賞勝ち馬が多数参戦した。

例年はクラシックに出られなかった馬など距離適性が中距離向きの馬の参戦もあり、混戦ムードになりがちな一戦。どのような適性の馬が好走するのか、前走使った距離別の成績を調べた。

過去10年前走距離別成績ⒸSPAIA


過去10年の前走距離別成績を調べた。主要トライアル競走を含む前走1600mが【7-2-6-81】。トライアル競走を使って臨む馬は人気になるため、複勝回収率こそ61%と微妙な数値になっているが、最多の7勝、2015年以外は1頭以上馬券になっているように、軽視するのは危険だ。

皐月賞を目指していたであろう前走1800m組は【0-5-1-17】で複勝回収率は107%、ほとんどが前走皐月賞となっている前走2000m組は【2-1-3-16】で複勝回収率は210%と優秀。距離短縮組は、マイルで実績を残していながら、距離を伸ばした皐月賞またはそのトライアル戦で負けて人気の盲点になっていることが多い。また皐月賞やダービーを目指すことの出来る馬とスタミナ不安でNHKマイルCしか視野に入れられない馬では既に力の差があると考えることも出来る。紐には入れておきたい。

グレナディアガーズが前走使って予想のカギになっている前走1400m組は【1-2-0-33】で連対率8.3%と成績は不振だが、不振であるという傾向を皆分かっていて全く人気にならないので、馬券になったときの配当が高く複勝回収率は90%と悪くない。連対した3頭のうち2頭(2020年1着ラウダシオン、2013年2着インパルスヒーロー)は前走ファルコンSを連対、残りの1頭(2014年2着タガノブルグ)は橘Sを1分19秒6の好時計で勝っている。

とはいえ、連対した3頭はその後の成績から見てもNHKマイルCでの好走は相手や展開に恵まれた印象が強く、やはり推す材料としてはインパクトに欠ける。


2歳王者に不安あり

◎バスラットレオン
前走NZTは逃げて後続を寄せ付けない圧勝。朝日杯は4着だが1分32秒8で走破しており、速い時計になっても対応できると判断した。直近2戦は減量騎手の起用や楽逃げ等で体力的に上がり目が見込めそう。しかも絶対逃げないといけないというタイプではないので、展開に左右されにくいのも魅力。軸に最適。

○ピクシーナイト
シンザン記念は逃げて勝利。アーリントンCこそ重馬場が良くなかったのか4着に敗れたが、今回実績を残している左回りの良馬場に戻ってくるのはプラス。直近2走は騎手が展開有利を読んで逃げる形になっているが、逃げずとも結果を出せるところを示して欲しい。

▲ランドオブリバティ
きさらぎ賞で本命を打った馬。その際左回りならきちんと曲がる面は見せたものの、ホープフルSで見せた不安をカバーするような乗り方の3着だった。その後のスプリングSは苦手な右回りや重馬場などが堪えたか大敗。兄弟は1600m以下で良績を残しているため、実はマイルに本領がある可能性が高い。先述の通り距離短縮組は紐で買う価値はある。鞍上交代もプラス要素と見る。左回りでもう一回だけ買いたい。

△グレナディアガーズ
直近3戦の時計、走りがともに優秀。朝日杯も2番手から押し切る横綱相撲だった。東京の速い時計にも対応できるだろう。それだけに折り合いや気性の不安が理由でファルコンSを使ったのが惜しい。前述の通り、前走1400m組は【1-2-0-33】で勝利したのは昨年のラウダシオンのみ。また中内田厩舎の3歳馬GⅠ成績は【0-3-2-19】でとにかく勝てない。朝日杯通りの走りが出来れば問題ないのかもしれないがデータ上どうしても推せない。

×シュネルマイスター
前走2000m組は【2-1-3-16】で複勝率210%と優秀。そもそも2000mはギリギリとの調教師のコメントがあったので、マイルに戻るのはプラス。しかし同父の産駒エリザベスタワーが高速決着だった桜花賞で凡走しており、時計の出る馬場だと信頼度は少し落ちる。

×ヴェイルネビュラ
これも前走1800m。今回は距離短縮組がランドオブリバティ、シュネルマイスターと当馬の3頭しかいない。マイルではジュニアカップを勝っていながら今回人気にはならなそう。抑えは必要。

消ホウオウアマゾン
人気馬で1頭消すならばこの馬。デイリー杯を好走した1ヶ月後の朝日杯は9着。デイリー杯を勝ち朝日杯でも当馬と同じ位置からレースを進めたレッドベルオーブは3着に好走しており、朝日杯での負けは前走のダメージがとれていなかったからだと考える。アーリントンCを重馬場で勝利した際のダメージが3週間でとれるとは考えにくい。今回は見送りとする。

皐月賞組の出走がなくファルコンS組が人気になるなど、過去データからでは予想のつかないことが多く非常に難解だ。しかし今回に関しては過去の傾向に寄せた予想をした。馬券は◎からの馬連流しで勝負する。距離短縮組の激走に期待したい。(文:福山)

2021NHKマイルカップ 予想印
◎バスラットレオン
○ピクシーナイト
▲ランドオブリバティ
△グレナディアガーズ
×シュネルマイスター
×ヴェイルネビュラ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。



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