4週連続重賞勝利の川田騎手 月間首位の15勝をあげてリーディング2位浮上!【4月終了時点での騎手リーディング】

三木俊幸

2021年4月終了時点の騎手リーディングⒸSPAIA

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トップはルメール騎手

桜花賞、皐月賞と3歳クラシックの第1戦が行われるなど、盛り上がりを見せた4月の競馬開催が終了。この1カ月で活躍した騎手は誰だったのか、また騎手リーディングトップ5の顔ぶれに変化は見られたのか、振り返っていこう。

2021年4月終了時の騎手リーディングインフォグラフィックⒸSPAIA


騎手リーディングトップは変わらず、10勝を積み重ねて62勝としたルメール騎手だった。日別の成績を見ると1→1→2→1→1→0→1→3と8日中7日間で勝利しているものの、爆発的な活躍は少なかった。

そうした中で、全騎手の中で月間最多勝利となる15勝をあげる活躍を見せたのは川田将雅騎手。3月末の時点では4位だったものの、一気に2位まで浮上している。

単に勝利数が多いというだけでなく、4月はレイパパレで大阪杯を制したのを皮切りに阪神牝馬S、アーリントンCでも勝利。3月末の高松宮記念も含めると4週連続で重賞勝利と絶好調。1着15回に対し、2着と3着は各4回ずつと少なく、勝負強さが際立っていた。

騎乗停止、海外遠征の松山騎手は1勝のみ

3位は福永祐一騎手。+9勝で43勝、1→0→1→2→1→2→1→1と2日目以外で勝利をあげるなど安定感はあったものの、重賞勝利はなし。桜花賞では8番人気のファインルージュで3着、マイラーズCではアルジャンナで2着になってはいるものの地味な印象だった。

3月末の時点で2位だった松山弘平騎手は、4月10日〜18日まで騎乗停止となっていたこと、4月25日に行われたクイーンエリザベスⅡ世Cに騎乗するため香港に渡航したことで、今月の騎乗機会は2日間のみ。1勝しか上積みできず4位に転落した。

昨年牝馬3冠を達成したデアリングタクトに騎乗するため、帰国後2週間は騎乗できないことも理解した上での香港遠征。さらに調教以外はホテルの部屋から外出できないという状況でもあった。結果は3着と残念だったが、強い覚悟を持って大変な状況の中でも果敢にチャレンジしたことは、今後に必ず生きてくるはずだ。帰国後の騎乗にも引き続き注目していきたい。

5位は+9勝で34勝とした吉田隼人騎手。ソダシに騎乗した桜花賞では好位から見事なレースぶりで勝利し、クラシック初制覇を果たした。この勝利によって、賞金ランキングでも5位にランクインしている。

新人騎手8人全てが勝利

その他、メモリアルな記録を達成した騎手や注目すべき騎手についても触れておきたい。デムーロ騎手は4月3日に行われたダービー卿CTをテルツェットで勝利し、JRA通算1100勝の節目に重賞で到達。大野拓弥騎手は4月11日に4勝の固め打ちで、JRA通算600勝を達成している。

そして新人騎手でも4月10日の中山1レースで横山琉人騎手、4月25日の新潟5レースで西谷凛騎手がそれぞれ勝利。これで早くも今年デビューした新人騎手8人全てが初勝利達成となった。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。


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