【AI予想回顧】福島牝馬Sはまさかの結末 3重賞の予想は的中となったか?

SPAIA編集部

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馬体減のオヌールは8着

春のGⅠ開催が中休みとなった先週末は、フローラS(GⅡ・芝2000m)、マイラーズC(GⅡ・芝1600m)、福島牝馬S(GⅢ・芝1800m)と3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返る。

開幕週の東京競馬場で行われたオークストライアル、フローラS。AIの本命は前走のアルメリア賞で32秒台の末脚を使って勝利していたオヌールだった。過去10年で前走馬体重410kg台だった馬は単回収率514%という成績を残している点に期待してのものだった。

アンフィニドールが逃げて縦長となった中、オヌールは中団を追走。4角で早くも川田騎手の手が動き始めて直線へ向き、上がり33.9の末脚を使ったものの、流れ込んだだけで8着に終わった。レース当日の馬体重は前走から−8kgの404kg、やはり馬体減が敗因だろう。

勝利したのは道中4番手を追走していた5番人気のクールキャット。直線で外に持ち出されると、力強く伸びた。2着には14番人気のスライリー、3着には2番人気のユーバーレーベンが入り、3連単362,070円と波乱の決着に終わった。

ケイデンスコールが突き抜ける

阪神競馬場で行われたマイラーズCでAIが本命に推奨したのはエアロロノア。過去10年のデータでは前走上がり1位だった馬が複勝率42.9%と結果を残しており、3勝クラスを差し切った末脚は重賞でも通用すると見ていた。

ベステンダンクが逃げて、前半800mの通過が44.5とハイペース。エアロロノアは中団やや後ろの10番手からレースを進めて直線では大外に持ち出され、伸びてはいたものの5着という結果だった。しかし2着とはタイム差なしだったことからも、改めて今後の活躍に期待したい内容だった。

中団追走から、後続に1.1/4馬身差をつけて勝利したのはケイデンスコール。急遽の乗り替わりも全く関係なし、改めて強さを感じるレースぶりだった。2着には上がり最速の33.7で追い込んできたアルジャンナ、3着には4番手追走のカイザーミノルがしぶとく粘った。

まさかのルーラーシップ違い

今年は新潟競馬場での開催となった福島牝馬S。AIが本命にしたのはパラスアテナ。過去1年のGⅢではルーラーシップ産駒が、ディープインパクトやハーツクライの産駒を上回る成績を残しているという点も同馬を後押し。

スタートしてから長い直線が続くコース形態で、ペースが速くなることも多い新潟芝1800mではあるが、このレースは前半1000mの通過が1:00.6というスローペースとなった。パラスアテナは後方4番手を追走していたこともあり、見せ場なく11着に沈んでしまった。

659mの長い直線を使っての攻防は、逃げたディアンドルにフィリアプーラ、サンクテュエールが並んで残り200mの標識を通過したところに、大外からドナアトラエンテも加わる。1〜7着までがハナ差もしくはクビ差という大混戦となったが、その争いを制したのはディアンドル。まさかのルーラーシップ産駒違いという結末だった。

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