【フローラS】2戦2勝オヌールは真っ先に消し!ハイブリッド式消去法で浮上した本命候補は?
八木遊
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5つのデータから絞れた馬は?
先週予想したのは『皐月賞』。本命には安定感を評価してラーゴムを指名したが、“オルフェーヴルの血”が悪い方に出てしまい、13着に惨敗。勝ったエフフォーリアは対抗評価だったが、2~3着馬は消去していた。桜花賞に続きG1では2連敗と苦しい展開が続く。
今週は土日に3つの重賞レースが行われるが、『フローラS』で的中を狙う。いつも通り、過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップして、条件に当てはまった馬を消していき、残った馬で馬券を組み立てたい。
『キャリア2戦以下』×『前走逃げ・先行』★0.0%★
まずはキャリアの浅い馬に注目。フローラS前に1~2戦しか経験していない馬は過去10年で35頭が出走しているが、【1-0-1-33】(複勝率5.7%)と壊滅的。その35頭のうち、前走逃げ、もしくは先行していた馬に絞ると【0-0-0-18】(同0.0%)で、18頭すべてが馬券圏外に消えていた。
今年登録がある17頭のうち、このデータに当てはまったのは3頭。上位人気が予想される2戦2勝のオヌールが早速この消去データに引っ掛かった。距離、長距離輸送、多頭数競馬など全て未経験のオヌール。さらに410kg台の馬体重維持にも課題が残る。今回は危険な人気馬になる可能性が高いとみて消去する。
【今年の該当馬】
・オヌール
・ジェニーアムレット
・ララサンスフル
『非社台系生産』×『母父SS系』★0.0%★
続いては生産者別のデータを見ていく。芝の中距離レースは社台系生産馬がやはり強く、過去10年のフローラSでも【6-8-7-70】(複勝率23.1%)と好成績。一方、社台系以外の生産馬は【4-2-3-75】(同10.7%)と複勝率には2倍以上の開きがある。非社台系だと、母父が非サンデーサイレンス(SS)系の馬が【4-2-3-59】(同13.2%)で、全9頭が馬券に絡んでいる。一方、母父がSS系の場合は、【0-0-0-16】(同0.0%)。16頭すべてが4着以下に沈んでいた。
今年このデータに当てはまったのはC.ルメール騎手が騎乗予定のクールキャットなど3頭。クールキャットを生産したレイクヴィラファームは、ノーザンファームから技術指導等を受けており、社台系に含むか微妙なラインともいえるが、現状のルールに従って消去対象とする。
【今年の該当馬】
・アンフィニドール
・クールキャット
・スライリー
『関東馬』×『前走から中10週以上』★0.0%★
続いては厩舎データを東西別で見ていく。過去10年で関西馬は72頭、関東馬は103頭が出走。複勝率は前者が16.7%、後者が17.5%と拮抗している。今年は登録17頭中14頭が関東馬なので、この中から消去データを探したい。ローテーションに注目すると、前走から中10週以上の間隔を空けていた馬が【0-0-0-13】(複勝率0.0%)で1頭も馬券に絡んでいないことが分かった。3つ目のデータはこれを採用する。
今年は5頭がこの条件に当てはまり、うち4頭が新たに消去対象となった。前走の若駒Sで牡馬相手に勝利を収めたウインアグライア、1戦1勝ながら高い素質を秘めるスノークォーツなどをまとめて消去する。
【今年の該当馬】
・ウインアグライア
・(ジェニーアムレット)
・スノークォーツ
・パープルレディー
・メイサウザンアワー
『前走から距離延長』×『前走7着以下』★3.3%★
4つ目のデータは、前走からの距離変動を取り上げる。前走で2000m未満を走ったいわゆる距離延長組。過去10年の成績は【6-7-8-98】(複勝率17.6%)と平均以上。ただし、好走条件はその前走で6着以上に入っていること。7着以下だった馬は【0-1-0-29】(同3.3%)と巻き返しはほぼ絶望的だ。
この条件に当てはまったのはルース、レッジャードロなど新たに3頭。これで17頭中13頭が消去リストに加わった。
【今年の該当馬】
・グローリアスサルム
・(スライリー)
・ルース
・レッジャードロ
『前走1~2枠』×『今回5~8枠』★0.0%★
最後は、前走と今回の枠順データを取り上げたい。前走で1~2枠の内目に入っていた馬がフローラSで5~8枠に入った場合、【0-0-0-18】(複勝率0.0%)で該当18頭すべてが馬券圏外に消えていた。フローラSの週は例年開幕週で、芝はインの先行馬が有利。前走で内枠からロスのない競馬をしていた馬が今回外目の枠に入ってしまった場合は、苦戦を強いられる可能性が高そうだ。
残った4頭のうち、前走1~2枠だったのはエトワールマタンの1頭だけ。もし5~8枠に入った時は消去対象に加えたい。
【今年の該当候補】
・エトワールマタン
この時点で消去条件を全て回避したのは、オメガロマンス、スノーハレーション、そしてユーバーレーベンの3頭。この中から軸を選ぶとすれば、やはり阪神JF3着の実績が光るユーバーレーベンだろう。他2頭(エトワールマタンが1~4枠なら3頭)の人気次第だが、ユーバーレーベンから馬連かワイドの流し馬券を検討中だ。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中(4月18日時点の回収率は45.7%)。
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