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【高松宮記念】先週は圧倒的に先行馬有利の馬場 「道悪適性」と「先行力」ラウダシオンに死角なし?

2021/03/25 17:00
三木俊幸
高松宮記念馬場適正チャート,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

今週からBコース

春のGⅠシリーズの開幕戦、高松宮記念(GⅠ・芝1200m)。同じ舞台で行われたシルクロードSを勝ったシヴァージが出走回避するなど、混戦模様に拍車がかかりそうなメンバー構成だ。そんな一戦について、馬場適性の観点から分析していく。

3月20日と21日の中京芝コース タイムと上がり

3月20日と21日の中京芝コース 通過順位


先週末の中京芝コースは水〜金曜日に散水を行った影響からか土曜日はクッション値10.4だったものの、ゴール前の含水率は13.2%と高めだった。しかしファルコンSでは、その影響を感じさせない1:20.1というタイムが出ており、ある程度ペースが流れれば時計の出る馬場だったと言える。

その一方で上がりタイムを見ると、馬券圏内に好走した15頭中8頭が35秒台の上がり決着となっており、上がりを要していたが、4角3番手以内の馬が10頭と先行有利の傾向が見られた。

翌日の日曜日は7.0mmの雨量だったものの、不良まで悪化。1200m戦では4歳以上1勝クラスで1:10.9という勝ちタイム、勝ち馬の上がりも36.7とかかっていた。では差しが届いていたかというとそうでもない。

初の1200mレシステンシアの評価は?

こうした傾向も踏まえて、注目馬として4頭をピックアップした。

高松宮記念の馬場適正チャート,ⒸSPAIA

【レシステンシア】
初めての1200m戦となるがスローペースに落とすよりも速いラップを刻んでいくレースが向いているので問題なくこなすだろう。道悪も昨年の桜花賞で2着となっていることを考えると問題なし。番手からでもレースは可能なので勝機はある。

【ラウダシオン】
前走のシルクロードSでこの舞台は経験済み。切れる脚が使えるタイプではないので、良馬場でも上がりのかかる馬場というのは合っている。道悪は昨年のファルコンSで2着とこなしており、死角は少ない。

【ライトオンキュー】
昨夏のキーンランドCを重馬場で制するなど、時計がかかる馬場に強いタイプ。ある程度の先行力もあるので、馬場が悪くなればなるほど条件は向くだろう。

【レッドアンシェル】
中京1200m戦では2019年のCBC賞で不良馬場の中、勝利している。昨年のCBC賞は阪神で行われたが、稍重で3着、その後同じく稍重の北九州記念を勝っているように馬場が渋っても全く苦にすることはない。近2走は結果が出ていないが、得意の馬場なら一発があっても不思議ではない。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。