【ファルコンS】3連単平均配当は15万6,177円!人気の盲点になりそうな穴馬は?

高橋楓

2021年ファルコンSデータⒸSPAIA

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人気馬不振で波乱傾向強し!狙うは2~4番人気馬!

買い物をしているとどうしてもオマケに目がいってしまい、購入してしまう商品が一つくらいはあるのではないだろうか。私であればトレインマークがまさにそれである。

子供の頃、私の故郷秋田県には新幹線が通っておらず、関東や関西へ行く際にはもっぱら寝台列車を使っていた。その名残というか思い出がどうしても蘇ってきてしまう。

私であれば「日本海」。九州地方や熊本の方であれば「はやぶさ」など使った事がある方も多いだろう。はやぶさ=ファルコン。レース名を見た時にふと思い出した一幕であった。

過去5年間の優勝馬ⒸSPAIA
過去9年間の配当ⒸSPAIA


2012年の中京競馬場のリニューアルを機に芝1400mに変更されたファルコンS。近年ではここをステップレースにNHKマイルカップに挑戦する馬も多くなってきた。昨年は2着だったラウダシオンが本番では9番人気ながら優勝を果たしている。また2018年の勝ち馬ミスターメロディは後の高松宮記念馬。

今年も出走各馬から目が離せない。とはいえ馬券の面では難解極まりないレースとなっていて、リニューアル後の9年間で1番人気は[1-1-0-7]と大苦戦中。しかも中途半端な力の馬では無く、後の重賞馬ティーハーフ(4着)、シュウジ(12着)、ダノンスマッシュ(7着)などが該当しているのだから一筋縄ではいかない事が分かる。

馬連の平均配当は7,327円、3連単は156,177円と荒れる傾向にある。近5年間では、2番人気~4番人気の馬が7頭連対していて、中穴狙いが面白そうだ。

前走マイル重賞敗戦組の巻き返しに要注意!

過去9年間 前走レース別成績ⒸSPAIA


次に近9年間のステップレースを振り返りたい。

・GⅠ組[0-3-4-14](JpnⅠ含む、以下同様)
・GⅡ組[0-0-0-1]
・GⅢ組[5-2-2-15]
・オープン特別組[2-1-0-44]
・1勝クラス組[2-3-3-45]
・新馬、未勝利戦組[0-0-0-7]

今年は朝日杯FSをレコードで勝ったグレナディアガーズがここから始動。過去、GⅠレースステップ組は勝ち馬こそでていないが、朝日杯組はアクティブミノル、ボンセルヴィーノ、アサクサゲンキが2着に、サドンストーム、フロンティアが3着に入っているだけに当然軽視はできない。

一番の好成績は前走GⅢ組。シンザン記念14着から巻き返したコウソクストレートなどの例もあり軽視は禁物だ。そして意外に結果が出ている様に見える前走1勝クラスのメンバーだが、勝ち上がってこのレースに挑みかつ当日3番人気以内に支持されていた場合[2-2-0-2]、それ以外だと[0-1-3-43]と結果がハッキリ分かれている。当日のオッズには注視が必要だ。

中京芝1400m騎手&種牡馬ランキング

中京 芝1400m 騎手リーディングランキングⒸSPAIA


リニューアル後の中京芝1400mで好成績の騎手をランキング化してみると以下の様な順位となった。

・第1位 福永祐一[19-15-8-66]
・第2位 M.デムーロ[15-6-4-28]
・第3位 松山弘平[13-18-14-128]
・第4位 川田将雅[13-10-8-44]
・第5位 浜中俊[12-6-10-53]

リーディングは福永祐一騎手。勝率17.6%、連対率31.5%、複勝率38.9%のハイアベレージだ。そして注目は川田将雅騎手。複勝率は41.3%あり安定感は抜群だ。

中京 芝1400m 種牡馬リーディングランキングⒸSPAIA


次に種牡馬ランキング。

・第1位 ディープインパクト産駒[24-33-34-167]
・第2位 ダイワメジャー産駒[21-19-21-184]
・第3位 アドマイヤムーン産駒[14-5-7-103]
・第4位 マンハッタンカフェ産駒[12-10-7-69]
・第5位 オルフェーヴル産駒[10-1-2-9]

上位2頭がやはり一歩抜けている。そんな中、第5位にランクインしたのがオルフェーヴル産駒。勝つか負けるかハッキリしている数字だが勝率は驚異の45.5%。このレースに限らず覚えておいても損は無い数字だろう。

最注目は「ロードマックス」

今年はメンバーが揃った一戦になりそうだが、私が一番に注目したいのはロードマックスだ。この原稿を書いている段階では中京芝1400mで結果をだしている福永祐一騎手が騎乗予定。ディープインパクト産駒との黄金コンビとなる。そして近9年間で5頭の勝ち馬がでている前走GⅢ組。先にも書いたが、コウソクストレートの様な例もあるので前走の惨敗は気にしない。

京王杯2歳Sではモントライゼにクビ差の2着。朝日杯FSではグレナディアガーズに0.6秒差なので3馬身も負けていない。人気が落ちてくれれば馬券的にも絶好の狙い目だろう。馬主は一口クラブであるロードホースクラブ。500口ながら1口14.4万円で募集された高額馬。GⅠへ挑戦するためにも是が非でも賞金加算をしておきたい1戦なのではないだろうか。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。

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