【オーシャンS】好データは「4、5歳」「前走1番人気」「大型馬」 データを満たす馬は?

門田光生

オーシャンSの前走人気別成績,インフォグラフィック,ⒸSPAIA

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注目は前走1番人気

3月6日(土)に中山競馬場で行われる第16回オーシャンS。高松宮記念と同じ距離で行われ、1着馬には優先出走権が与えられるトライアルレースである。ここ10年でオーシャンSから高松宮記念で連対した馬は4頭いるが、2015年の2着馬ハクサンムーンが最後。以降は3着が最高で、同じ前哨戦のシルクロードS、阪急杯に押され気味となっている。

そんなオーシャンSだが、2012年に3連単で250万円以上の配当が出ている。今年は固く収まるのか、それとも波乱の使者が存在するのか。いつも通り過去10年の成績を参考に、好走馬の傾向を探っていきたい。

オーシャンS出走馬の所属ⒸSPAIA
オーシャンS出走馬の年齢ⒸSPAIA


まずは所属別から。美浦所属、栗東所属とも10連対ずつ。出走頭数もほぼ同じなので、これに関しては互角と考えていい。また、昨年まで4年連続で連対したナックビーナスを筆頭に、とにかくリピーターが目立つレースでもある。

リピーターが多いということは、好走している年齢がバラバラな可能性が高いのではと思い調べてみたが、4、5歳馬の2世代で8勝。逆に2着が多いのは6歳以上の馬で8回。勝ち馬には4歳か5歳馬、2着には6歳以上の馬がくる確率が高いようだ。ただし、栗東所属馬の7歳以上となると【0-1-1-19】。2着が1回あるとはいえ、好走率はかなり低くなる。

オーシャンS出走馬の馬体重その1ⒸSPAIA
オーシャンS出走馬の馬体重その2ⒸSPAIA


短距離とダートは馬体重のデータが有効活用できることが多い。このレースはどうかと調べてみると、460キロを挟んで結果が大きく変わっていた。459キロ以下の馬は1連対、460キロを超える馬が19連対。

中山の坂がこたえているのか、小柄な馬はかなり苦戦している。500キロ以上の馬は連対率21.2%、さらに520キロを超えると連対率は33.3%まで上がる。500キロを超える大型馬が有利、小柄な馬は割り引きとなる。

オーシャンS出走馬の生産者ⒸSPAIA


今年も好調なノーザンファームだが、このレースには11頭が出走して連対馬を出していない。苦手なレースといえるだろう。同グループの白老、追分も同様だが、社台ファームだけが1着1回、2着4回と結果が出ており、連対率は30%を超えている。

オーシャンS出走馬のプラスデータⒸSPAIA
オーシャンS出走馬のマイナスデータⒸSPAIA

最後に、オーシャンSで使えそうなプラスとマイナスデータをまとめてみた。まずはプラスデータから。

前走で1番人気に支持されていた馬が5勝しており、連対率も46%を超える優秀なもの。このデータを満たしていると心強い。続いて前走だが、ラピスラズリSを使った組が最多の3勝。ここを使ってきた馬には注意したい。また、牝馬でオープンレースを使った馬も5連対。勝率、連対率ともに高水準だ。最後に、58キロを背負って走った馬は3頭いて、全て馬券圏内に入っている。

一方のマイナスデータだが、牡馬は前走が55キロ以下の斤量を背負って走った23頭、そして牝馬は前走がオープンかGⅢ以外のレースに出走した13頭、この両方から連対馬が出ていない。

勝負駆け、カレンモエ

そろそろまとめに入ろう。

まず好走パターンはA「1着候補なら4歳か5歳」B「馬体重が500キロ以上」C「社台ファーム生産馬」D「前走1番人気」E「ラピスラズリS組、牝馬ならオープン経由」F「今回の斤量が58キロ以上」。凡走パターンはG「栗東所属で7歳以上」H「馬体重が459キロ以下」I「ノーザンファーム生産馬」J「牡馬で前走55キロ以下」K「牝馬で前走がオープン、GⅢ以外」。

今回は項目が多いので、さすがに全てをクリアした馬はいない。各項目別で見ていくと、馬券圏内100%の「今回の斤量が58キロ以上」という馬がいないのが痛い。そこで、次に強いデータの「前走1番人気(連対率46%以上)」を満たし、連対率ゼロの「牡馬で前走55キロ以下」「牝馬で前走がオープンかGⅢ以外」に該当していない馬から本命候補をピックアップしてみる。

浮かび上がってきたのがカレンモエ。前走1番人気のデータだけでなく、ACも満たしており、かつマイナスデータはなし。この馬が中心でいいだろう。母カレンチャンも2012年にこのレースへ出走、1番人気に支持されたが4着に終わっている。その娘が好データを味方にリベンジといきたいところ。

カレンモエのほかに前走1番人気だったのはグルーヴィットとジュニパーベリーの2頭。グルーヴィットはI、ジュニパーベリーはKのマイナスデータで引っかかるが、グルーヴィットは「前走1番人気」のDに加えてABの好データも満たしているのに対し、ジュニパーベリーはD以外にはAのみ。対抗はグルーヴィットでいいだろう。ジュニパーベリーは賞金的に除外対象だが、出走してくれば押さえておきたい。

アルピニズムはABCを満たしているうえ、減点はなし。ただCについては、前走が初めて500キロ台での競馬。当日に4キロ以上減るようだと心配だが、データ的に信頼度が低いメンバー構成なので圏内候補の1頭なのは間違いない。

あとは似たり寄ったりで好みの問題になる。アストラエンブレムはこのレースと相性がよくないノーザンファーム生産馬だが、ここ10年で3勝しているラピスラズリS組から唯一の出走馬。キングハート、ダイメイフジはこのレースで馬券に絡んだ経験がある。リピーターが多いレースだけに、好データが少なくても軽視禁物だろう。

◎カレンモエ
〇グルーヴィット
▲アルピニズム
△アストラエンブレム
×ジュニパーベリー
×ダイメイフジ
×キングハート

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて地方競馬を中心に予想・記事を執筆中。
給付金問題に笠松の開催自粛、そして花粉の季節。すっきりしないことが多いこんな時は、暴飲暴食と相場が決まっている(?)のですが、運動不足で体重が増々増加。腹回りも全くすっきりしません。だめだ、こりゃ。

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