【川崎記念予想】17年連続1番人気が3着内もオメガパフュームの前走は「自己ワースト」

SPAIA編集部 鈴木佑也

2021年川崎記念予想ⒸSPAIA

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1番人気が17年連続で馬券に

川崎記念過去5年間の優勝馬ⒸSPAIA


1月27日には川崎競馬場で川崎記念が行われる。国際格付けではないものの、1年で最初のGⅠ級競走。東京大賞典を勝ったオメガパフュームが単勝1倍台の人気になりそうな情勢だ。

レース傾向としては、とにかく1番人気が崩れない。2003年(アッパレアッパレ4着)を最後に3着内を外しておらず、実に17年連続で馬券になっている。

ダート路線のトップクラスは秋から南部杯→JBC→チャンピオンズC→東京大賞典とGⅠ級競走が用意され、来月にはフェブラリーS、さらに超一流は3月にドバイワールドCを控える競走体系。したがって比較的賞金が安く、かつトリッキーな舞台の川崎記念は手薄なメンバーになることがほとんどで、1番人気を脅かす存在が少ないのが原因だろう。

ただ、ここまで述べてきたのは3着以内ならの話。過去10年で単勝1倍台に推されたのは7頭いて、【4-3-0-0】。感じ方は分かれるだろうが、個人的には7戦3敗なら他の馬の単勝を狙うのもありという解釈だ。

まして、オメガパフュームにとって前走の大井2000は最高の舞台だが、今回は初見参となる小回りの川崎。2、3着止まりになる可能性も考慮した買い方で組み立てたい。

ダノンファラオの買い時

本命はダノンファラオ。東京大賞典は12着に敗れたが、内枠で出遅れ、出ムチを打ってまで促したものの、外の3番手に取りつくのが精いっぱい。全く流れに乗れなかった。

父アメリカンファラオの産駒にはムラっ気の強い馬が多い。データの都合上、中央競馬での産駒成績を調べると「前走3着以内」の回収率は単121%、複50%。これも悪くはないが、「前走4着以下」は単148%、複105%を誇る。

ダノンファラオ自身の戦績を見てもそうだが、馬券の買い時としては連続好走を狙うより、オッズが甘くなる大敗直後がいい。今回はメンバー的にも労せず逃げ、もしくは2番手確保から気分よく走れそうでもある。小回りコースは昨年、園田と浦和で好走している。

対抗はオメガパフューム。実績的には別格の存在だが、前走の勝ち時計は2.06.9。超スローペースによるものとはいえ、その前のJBCクラシックより3.9秒遅く、自身が大井2000mを走った7回でワーストだった。先述したが、大井→川崎替わりはマイナスに作用するタイプでもあり、オッズ込みで嫌う手も選択肢。

3番手はカジノフォンテン。東京大賞典は展開に恵まれた側だが、元々大井では逸走しかけたこともあるように、左回りがベターと見る。最内枠で逃げ・先行できるという点が川崎では大きなアドバンテージ。前走をフロック視されるなら怖い。

4番手はミューチャリー。こちらは対照的に東京大賞典ではスローペースで差し届かず。昨年の川崎記念は2番手につけ、終始デルマルーヴルとチュウワウィザードにプレッシャーをかけられる厳しい形であわやの4着。複勝圏ならいつ足りても不思議ない。

ロードブレスはルメール騎乗とはいえ、川崎の8枠という点がネック。日本テレビ盃は先行勢の自滅、浦和記念は4角でうまく内をさばいた割にダノンファラオを捕まえきれず。それなら同馬と浦和記念で0.1差、内枠を引いたタービランスと笹川翼騎手を加えた方が妙味はありそうだ。

▽川崎記念予想▽
◎ダノンファラオ
〇オメガパフューム
▲カジノフォンテン
△ミューチャリー
×タービランス


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