【京都金杯】注目は「4~6歳馬」「前走リゲルS組」など データから浮上してきた馬は?

門田光生

京都金杯騎手別トップ3

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今年の「京都金杯」は中京開催

有馬記念から金杯まで1週間以上開くこともあり、年末のトレセンは普段あまり感じられないのんびりムードに包まれる。とはいえ、馬を完全に休ませるわけにはいかないので、調教可能日には多くの馬が馬場に入場し運動が行われている。

その馬の時計を取る調教班、金杯など年明けに出走する馬の取材をする取材班、そして新聞を作成する内勤者。ほんとに切れ目がない職業だなと思うが、休みが少なくても仕事があるだけでありがたいもの。昨年は特にそう思った。

ところで、今年特に気をつけたいのが開催場所。京都競馬場が改修工事に入っているので、例年と大きく変わっているケースが多い。いつもの感覚で馬券を買うと、レースを見た時に「あれ、なんでこの競馬場で走ってるの?」となりかねない。

今回の「京都金杯」も中京で行われるが、「京都金杯」の名称となってから京都以外で行われるのは初めて。「金杯(西)」の時代だと1980年と1993年に阪神競馬場で行われていたようだ。当然ながら使いづらいデータも出てくるので、そのあたりを注意しながら、過去10年の成績を基にして分析していきたい。

斤量増だと苦戦

京都金杯の騎手、調教師成績

まずは金杯と好相性のジョッキーを調べてみた。武豊騎手、川田騎手、ルメール騎手の3人が2勝ずつ挙げてトップ。調教師では大久保龍師が【1-2-0-0】、角居師が【1-2-0-3】と3連対。新年一発目の重賞ということで、運試しも兼ねて彼らに乗ってみるのもいだろう。

京都金杯出走馬の年齢

続いて年齢。4歳馬が8連対しており、勝率と連対率でもトップだが、5歳(5連対)、6歳(5連対)も大きな差はなく、4~6歳馬の差はほぼないと考えていい。7歳になると2着馬が2頭だけで、8歳以上からは連対馬は出ていない。

京都金杯出走馬の性別+年齢

京都金杯出走馬の性別+ハンデ

京都金杯出走馬の斤量比較

昨年は例年以上に牝馬の活躍が目立った年だった。では、この京都金杯はどうかといえば、牡馬が18連対と圧倒している。ただし出走頭数も牡馬の方が多く、連対率はほぼ同じで、勝率は牝馬の方が高い。

金杯はハンデ戦で行われるのだが、牡馬だと54~57キロ、牝馬は53か54キロのハンデを背負った馬から勝ち馬が出ている。また、一般的に「余分」と嫌われるコンマ5キロだが、2017年の勝ち馬エアスピネル(56.5キロ)など馬券に絡んだ馬が4頭出ており、このレースに関しては気にする必要はなさそうだ。

前走からの斤量を比較してみると、斤量増の馬は【1-1-4-21】と2頭しか連対していない。同斤量(11連対)、斤量減(7連対)と比較すると苦戦の傾向にある。牝馬で連対した2頭は、ともに斤量減の馬だった。前走から斤量が増えるということは、実績のある馬か、近走の成績がいいか、どちらかの可能性が高い。こういった馬が結果を出せていないということは、荒れる傾向にあるのだろうか。

「荒れない金杯」?

京都金杯出走馬の前走着順

ひと昔前は「荒れる金杯」と呼ばれ、新年早々から目に「$」マークを浮かべてウインズに突撃していたものだが、最近の傾向は違うらしい。

何せここ10年、単勝の最高配当が12倍で、最低配当は何と1.8倍。平均単勝配当は607円である。馬単の平均配当も5957円と、おおよそハンデ戦らしくない数字である。ただし、3連単は全て万馬券、うち8回は5万円を超えている。前走5着以下の馬が30頭中16頭も馬券に絡んでおり、これが3連系で高配当が出ている要因なのだろう。

京都金杯出走馬の前走クラス

京都金杯出走馬の前走

この京都金杯は前走で重賞を使った馬より、オープンを走っていた馬の方が成績がいい傾向にある。ここ3年も、前走オープン組が勝っているのだが、その3頭とも前走でリゲルSを走っていた。

このリゲルSだが、GIマイルCSの参戦組と同じ出走頭数ながら、マイルCS組より勝ち馬を多く出しており、有力なステップレースとして注目できる。

京都金杯出走馬の前走着差

京都金杯出走馬の出走間隔

上記で前走着順はあまり関係ないと書いたが、前走で1秒以上負けて馬券に絡んだのは30頭中わずか2頭だけ。また、中8週以上間隔が開いた馬も2頭しか連対していない。できればこの項目はクリアしておきたいところだ。

中京芝1600mの種牡馬成績(2012~)

今回は中京競馬場で行われるということで、最後に中京芝1600mの種牡馬成績を(改修後の2012年以降)。1位は予想通りディープインパクト(43勝)なのだが、2位ダイワメジャーが16勝だから3倍近い差をつけているのには驚き。もちろん分母も最多だが、勝率、連対率も優秀なところはさすがである。そのディープインパクトを上回る勝率、連対率を記録しているのがロードカナロア産駒。ほかの馬より世代が少ない中で勝利数が5位。やはり種牡馬としてのポテンシャルは相当なものがある。

今年もリゲル組で

今回の強調データは「4~6歳馬」「牡馬54~57キロ、牝馬53~54キロ」「前走と同斤量、または斤量減」「前走オープン組、特にリゲルS組」「ディープインパクト産駒、またはロードカナロア産駒」、減点データは「斤量増」「前走1秒以上の負け」「中7週以上」となる。

月曜日に発表されたハンデを見て愕然としたのだが、登録馬のほとんどが好走条件に合致。前走から斤量増という馬も2頭しかいなかった。ハンデで絞るのは無理っぽいので、今回はそのほかのデータを重視したい。

一番注目したいのは、近年好走が目立つリゲルS組。ここ5年で4頭、しかも3連連続で勝ち馬を出している。ハンデが使えないとなるなら、軸馬はここから選択するのが正解か。

今回でいえばエントシャイデン、シュリ、メイショウオーパス(除外対象)、ラセット、レッドガランがそれに該当。年齢、ハンデは全頭がクリア。それ以外に加点があるのはエントシャイデン(父ディープインパクト)とレッドガラン(父ロードカナロア)。

また、リゲルS組で馬券に絡んだ5頭は全て前走で5着以内の馬だったことを重視するなら、シュリ(リゲルS1着)、レッドガラン(リゲルS3着)が有力となる。ここは両方に名前が出てきたレッドガランを本命にするのが筋だろう。鞍上の北村友騎手は有馬記念を制して気分よく正月競馬を迎えられるはずだ。それにあやかりたい。

リゲルS組ではシュリとエントシャイデンも外せないところ。特にシュリは鞍上が京都金杯と相性がいいのも魅力。他路線組では特に減点がなかったケイデンスコール、ピースワンパラディ、ロードマイウェイを加える。幸先のいいスタートが切れるように神頼み、いやデータ頼みである。そんなこんなで、今年もよろしくお願いします。

◎レッドガラン
〇シュリ
▲エントシャイデン
△ケイデンスコール
×ピースワンパラディ
×ロードマイウェイ

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて地方競馬を中心に予想・記事を執筆中。 いつもの大みそかは夕方まで仕事→帰省して夜到着のパターンですが、今年は移動自粛ということもあり大阪で年を越しました。いつもよりのんびり過ごせたとはいえ、今回限りにしたいものです。日常生活も競馬も、普段通りが一番です。


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