【マイルCS】グランアレグリアの不安材料は1つだけ 勝ち馬に必要な3つの条件
高橋楓

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“聖剣”の3連覇を阻んだのは
2005年11月20日。第22回マイルチャンピオンシップ。主役はJRA史上初の同一GⅠ3連覇を目指すデュランダル。その年、蹄葉炎を発症しながら奇跡の復活を遂げターフに戻ってきた。しかしこのレースを制したのはハットトリックだった。追い込んでくる青鹿毛の馬体の美しさと躍動感は見る者の目をくぎつけにした。
本当に極端な成績の馬で、このレースを迎えるまで末脚がハマれば上がり最速で[6-0-0-1]、気分が乗らなければ一切脚を使わず[0-0-0-4]。今でこそ馬主のキャロットファームの勝負服は重賞で当たり前になったが、実はこの馬が重賞制覇第一号。クラブの礎を築いた。
今年の舞台は「阪神マイル」コース形態に注意

平均配当は馬連4529円、3連単は11万円超

3連単は10万円を大きく超える配当が3回もあるので平均は高くなったが、2桁人気で馬券に絡んだのは2010年エーシンフォワード(13番人気1着)と2011年フィフスペトル(11番人気2着)の2頭のみ。極端な穴狙いは避け、BOXやマルチ馬券で高配当を狙いたい。
多種多様なローテーション

5番人気以内の4歳は複勝率61.9%

阪神マイルで好成績の騎手、種牡馬


同様に種牡馬別成績を見ると、ディープインパクト産駒の独壇場である。[109-84-81-470]で、母数が多いとはいえ勝率14.7%、連対率25.9%、複勝率36.8%と、パーセントに直しても抜けた数字になっている。以下、ダイワメジャー産駒[30-36-35-244]、ハーツクライ産駒[25-19-21-205]、キングカメハメハ産駒[20-25-29-241]、ステイゴールド産駒[20-18-14-158]と続く。 「4、5歳馬」「マイル実績」「阪神巧者」がポイント
ここまで取り上げてきたデータを照らし合わせると出走予定馬のうち7頭が残るのだが、どの馬にも勝ち切るまでには不安材料が残る。
・アドマイヤマーズ
…スワンS組において3番人気以内で馬券に絡んだ馬は[0-4-0-4]で勝ち切るまでは至っていない
・カツジ
…スワンS組において4番人気以下で馬券に絡んだ馬は本番で[0-0-1-9]
・ケイアイノーテック
…ディープインパクト産駒の5歳馬なのだが、騎乗予定の津村騎手が近10年間で当該条件[0-1-0-8]
・インディチャンプ
…安田記念から直行組は[1-0-0-4]で馬券に絡んだのは当年の安田記念馬モーリスのみ
・サウンドキアラ
…前走2桁着順[0-0-0-38]
・ヴァンドギャルド
…全項目クリアも4歳馬は5番人気以内だと[4-6-3-8]、6番人気以下だと[0-0-0-15]当日の人気が気になる
グランアレグリアは十中八九1番に推されるだろうが、その人気の連敗以外は不安なデータは見当たらない。やはりこの馬を中心に、BOX馬券やマルチ馬券で高配当を狙うのが無難なレースになりそうだ。
《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。
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