【エリザベス女王杯】今年の舞台は阪神 勝ち馬に必要な3つの条件を満たしたのは?

高橋楓

2020年エリザベス女王杯インフォグラフィックⒸSPAIA

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今年の舞台は阪神

「これが競馬だ。これが競馬の恐ろしさ。」2009年のエリザベス女王杯は3コーナーで誰しもが目を疑った。前を走るクィーンスプマンテとテイエムプリキュアが後続に20馬身以上の差をつけて先頭を走っている。後続は圧倒的人気となっていたブエナビスタを中心に金縛りの様に動く事ができず、直線を向いた時には決着がついていた。イングランディーレの天皇賞(春)の時もだが、競馬に絶対は無い事を改めて痛感させられたレースだった。

エリザベス女王杯過去5年の優勝馬



今年は京都競馬場の改修で「阪神競馬場」で行われるエリザベス女王杯。京都競馬場は3コーナーからアップダウンし、フラットな直線でのスピード勝負になるのに対し、阪神競馬場はスタートしてから最初のスタンド前と最後の直線200mで高低差約1.9mの急坂を2回超えなければいけないだけに、パワーが要求されるコースとなっている。

馬連平均配当4445円、3連単平均配当54373円

過去10年の配当

2016年、2017年と2年連続3連単10万円オーバー。近5年は毎年6番人気以下の馬が連対し高配当を演出している。中穴以上を狙うのが妙味と言えそうだ。1番人気の成績は[1-3-3-3]と複勝率こそ70%あるが、2011年のスノーフェアリーしか勝てていない。単勝1番台では2012年に1.9倍のヴィルシーナが2着に敗れている。人気馬と言えども過信は禁物だ。

前走はGⅡ以上が絶対条件

前走レース別

近10年間の勝ち馬は全馬がGⅡ以上をステップレースに使ってきている。府中牝馬S組は[4-4-3-45]という成績だが、1着馬は[1-1-1-5]にとどまっていて4、5、5、7着だった馬が本番で連に絡んでいる。秋華賞組は[2-3-2-20]の成績で、3着以内だった馬は[2-3-1-9]と引き続き良績を残す傾向だ。

悩ましいのは新設レース「新潟牝馬S」から転戦してくるメンバー。勝ったウラヌスチャームが重馬場の中後続を7馬身千切る内容だった。過去にオープン特別から転戦してきた馬は[0-0-0-12]と全く馬券になっていないだけに過信はできないが、来年以降興味深いステップレースになるかもしれない。

3、4歳馬が圧倒的!ラッキーライラックに黄色信号?

年齢別

3歳馬が[3-4-3-29]、4歳馬[6-3-6-45]と圧倒的な数字を残していて、5歳馬は[1-2-1-48]、6歳以上になると[0-1-0-21]と大苦戦。若さが求められるレースと言える。

近10年でも連覇を目指したレインボーダリア(1着→13着)メイショウマンボ(1着→12着)ラキシス(1着→11着)マリアライト(1着→6着)クイーンズリング(1着→7着)モズカッチャン(1着→3着)と軒並み翌年は成績を落としている。古馬になってからの連覇は1990年代に達成したメジロドーベルただ1頭だけだ。特に2016年に6着と敗れたマリアライトはその年の宝塚記念馬。連覇を目指すラッキーライラックには好ましくないデータである。

阪神芝2200mに強い騎手ベスト5

騎手のコース成績

何度も言うが今年の舞台は「阪神競馬場」。宝塚記念と同条件である。そこで、今回は阪神芝2200mを得意としている騎手を調べていきたい。過去10年でデータをとると1位は川田将雅騎手で[16-7-6-31]連対率38.3%、複勝率48.3%、そして2位の武豊騎手が[13-10-3-25]連対率45.1%、複勝率51.0%とこの二人が抜けた数字を記録している。

川田騎手は3歳馬リアアメリア、武豊騎手は4歳馬エスポワールに騎乗予定だ。以下、岩田康誠騎手[7-10-4-38]、福永祐一騎手[6-2-8-33]、和田竜二騎手[5-6-7-48]と続く。ちなみに騎乗機会数30レース以上で一番複勝率が高いのはM.デムーロ騎手の53.3%で、4歳馬ラヴズオンリーユーに騎乗予定となっている。

阪神芝2200mに強い種牡馬ベスト5

種牡馬別のコース成績

母数が多いこともあるが、やはりディープインパクト産駒が[19-13-8-99]連対率23.0%、複勝率28.8%と好成績。続いてキングカメハメハ産駒[12-7-12-73]、マンハッタンカフェ産駒[9-7-6-31]と続き、ハーツクライ産駒が[7-6-9-69]、ステイゴールド産駒[7-2-4-48]と続いている。

気になるのはディープインパクト産駒が1位とは言え京都芝2200mでは[30-24-31-129]連対率25.2%、複勝率39.7%とハイアベレージで、それと比べると数字を落としている事だ。スピードを生かす京都とパワーが重要な阪神では勝手が違うのであろう。最後にラッキーライラック、エスポワールが該当のオルフェーヴル産駒は[0-1-1-9]とまだ勝ち馬がでていない。京都芝2200mでは[3-1-0-11]なだけにディープインパクト産駒同様、不安が増す。

「3、4歳馬」「阪神コース」「臨戦過程」これらを満たす馬は?

上記の項目すべてを満たすのは以下の馬になる。

ソフトフルート(3歳・父ディープインパクト・福永祐一騎手予定・秋華賞3着)
ラヴズオンリーユー(4歳・父ディープインパクト・M.デムーロ騎手予定・府中牝馬S5着)

また、少し欠けるが下記の2頭も侮れない。

シャドウディーヴァ(4歳・父ハーツクライ・内田博幸騎手予定・府中牝馬S2着)
サムシングジャスト(4歳・父ヴィクトワールピサ・松山弘平騎手予定・府中牝馬S3着)

特にサムシングジャストはクィーンスプマンテと同じグリーンファームの勝負服。今年の牝馬三冠を達成した松山弘平騎手に導かれ、好走しても何ら不思議ない。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。


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