【AI予想回顧】毎日王冠で3連単を手堅く的中 京都大賞典はキセキ消しが裏目に

SPAIA編集部

2019年サウジアラビアRC時のサリオスⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

本命サリオス勝利で3連単的中

先週末は10月10日(土)に東京競馬場でサウジアラビアRC(GⅢ・芝1600m)、11日(日)には同じく東京競馬場で毎日王冠(GⅡ・芝1800m)、京都競馬場で京都大賞典(GⅡ・芝2400m)と3つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAの結果はどうだったのか。サリオスが出走し、注目された毎日王冠から振り返っていこう。

本命はサリオス。能力はもちろん、毎日王冠では3歳馬の連対率が38.9%と年齢別で最も高く、外枠も問題なし。これといった減点材料はなく最上位評価とした。対抗は3000mの菊花賞と17頭立ての大外枠だった中山金杯以外は全て馬券圏内に好走しているザダル、3番手以下はサトノインプレッサ、サンレイポケット、ダイワキャグニーに印を回していた。

勢いよくハナを切ったトーラスジェミニ、2番手のコントラチェックがグングンとペースを上げて縦長の隊列となる。離れた3番手にダイワキャグニー、サリオスは4番手を追走する。さらに2馬身後ろにザダルとサンレイポケット、スタートで出遅れたサトノインプレッサは後方2番手からレースを進める。

前半1000mの通過は58.0とハイペース。前の2頭がリードを保ったまま直線を向くが、サリオスのルメール騎手は落ち着いていた。満を持して追い出すと、残り200mであっさりと先頭に躍り出て、食い下がるダイワキャグニーを置き去りにする。最後は余裕を持ってゴール、勝ちタイムは1:45.5だった。

2着争いは接戦となったが、ハナ差でダイワキャグニーが粘り、外から強襲したサンレイポケットは3着に終わった。AIの予想も◎×△で3連単3,430円が的中した。

GⅠ馬グローリーヴェイズが勝利

毎日王冠よりも距離が長い2400m戦ということもあり、天皇賞・秋だけでなく、ジャパンCに向けたステップレースとしての意味合いも強い京都大賞典。AIの本命は目下4連勝中のキングオブコージ。ロードカナロア産駒は2400m以上のレースで単複ともに回収率100%超えと、イメージとは反するデータが出ている点に着目した。

対抗はグローリーヴェイズ。前走の宝塚記念は17着に大敗したが、ドバイへ輸送されたあとにレースが中止となって帰国した影響もあったと考えられるので、度外視可能。3番手以下はステイフーリッシュ、シルヴァンシャー、パフォーマプロミスと京都外回りのGⅡで好走実績のある馬を推奨した。

好スタートから逃げたのはダンビュライト、それをピタッとマークするようにカセドラルベルが2番手につける。バイオスパークを挟んで4番手にステイフーリッシュ、その2馬身後ろにグローリーヴェイズが追走。中団グループにシルヴァンシャー、パフォーマプロミス、キングオブコージがつける展開となった。

3コーナー手前で最後方にいたキセキが進出、大外を回しながら中団あたりまで押し上げる。4コーナーから直線に向いて、ステイフーリッシュが抜け出しを図るが、そこに外から詰め寄って交わしていったのはグローリーヴェイズ。大外から伸びたキセキの追い上げを封じ、海外GⅠ馬の力を見せつけた。勝ちタイムは2:25.6、4コーナーで少し位置どりを悪くしたキングオブコージが追い込んで3着だった。

3番人気→2番人気→1番人気の決着ながら3連複は3,280円、3連単は17,470円。印の上位2頭が馬券に絡んでいただけに、思い切ってキセキを無印にしたことが仇となってしまった。

バゴ産駒からまた道悪の鬼が誕生

台風の影響で週中から連日雨が降り、不良馬場で行われたサウジアラビアRC。本命は皐月賞馬エポカドーロの半弟で、ドゥラメンテ産駒のキングストンボーイだった。デビュー戦はクビ差の僅差勝ちだったが、3着には7馬身差をつける強いレースだった。

ドゥラメンテ産駒は、芝の良馬場での連対率が18.5%に対し、稍重〜不良では連対率35.7%まで上昇しており、雨は歓迎材料だと判断した。対抗も重馬場を得意とするバゴ産駒のステラヴェローチェ、以下はジャンカズマ、スペシャルトーク、ダディーズビビッドという予想となっていた。

内からピンクカメハメハが逃げる形となり、2番手にジャンカズマ、3番手の外にダディーズビビッドが追走する。その直後の内目にインフィナイト、1馬身後ろの6番手にスペシャルトーク、さらにスタートで出遅れたキングストンボーイも中団まで盛り返す。そして後方2番手の外にステラヴェローチェが追走して、前半800mを48.8で通過する。

直線に向いてピンクカメハメハのリードはなくなり、ジャンカズマが先頭に立ったかと思ったところを、大外から一頭違う脚で追い込んできたのはステラヴェローチェ。内からインフィナイトも伸びるが差は広がり、そのまま3馬身差をつけて快勝。勝ちタイムは1:39.6、バゴ産駒にまた一頭道悪の鬼が誕生した。

2着インフィナイト、3着セイウンダイモスはともにデビュー戦を重馬場で走っており、その経験が生きた好走だったと言えるだろう。

本命のキングストンボーイは、スタートで出遅れ。中団まで盛り返したものの、勝負どころで再び位置どりを悪くする。直線ではジリジリと伸びたものの5着が精一杯。この経験を糧に次走以降の巻き返しに期待したい。

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