【新潟記念】ブラヴァスやワーケアに暗雲?新潟記念に見られる血統的な傾向とは

SPAIA編集部 鈴木佑也

新潟記念血統

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新潟記念を席巻するサンデーサイレンス系

9月6日(日)に新潟競馬場で行われるのは新潟記念(GⅢ・芝外回り2000m)。1着賞金4100万円に加え、シリーズ優勝馬の馬主および厩舎関係者に合計4000万円もの賞金が与えられるサマー2000シリーズの最終戦であり、チャンスが残っている陣営にとっては是が非でも結果がほしいレースだ。ちなみに、今年はアールスターやサトノガーネット、ブラヴァスが王者を目指して出走する。

今回の記事では、そんな新潟記念を予想する上で覚えておきたい血統傾向を紹介する。

まず、過去10年の連対馬20頭中、実に17頭がサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持つ馬。サンデー系は出走数自体も多いとはいえ、単回収率118%、複回収率108%とどちらもプラス収支。他の血統より優先して狙いを立てたい。

ミスタープロスペクター系は計15頭が出走するも昨年のユーキャンスマイル以外は連対馬がなく、当然ながら回収率も低調。今年で言えば、七夕賞2着のブラヴァス、前走で小倉記念を勝っているアールスターにとって、暗雲の立ち込めるデータだ。

また、サンレイポケット、ピースワンパラディの2頭(ともに父ジャングルポケット)が分類されるナスルーラ系も過去10年で【0-0-0-11】と全滅しているので割り引きが必要だろう。



ハーツクライはコース相性×、ステイゴールドは天気次第

サンデーサイレンス系種牡馬で今年産駒が出走をしているのはディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ、ゼンノロブロイの4頭。それぞれについて成績を見てみよう。

この4頭の中で最多の6連対をほこるディープインパクトだが、出走数も多いため漠然と買うだけではプラスにならない。狙い目はディープ×母父ノーザンダンサー系という配合を持つ馬。【1-1-2-3】の成績で複勝率57%、複回収率は164%と非常に優秀だ。今年はサトノガーネットとプレシャスブルーがこれに当たる。

ステイゴールドは道悪巧者のイメージ通り、馬場状態次第で扱いが決まる。良馬場なら【0-0-1-12】とサッパリだが、馬場が渋った際は13年にエクスペディションが8番人気2着、15年にはマイネルミラノが9番人気2着と穴を開けている。今週はレース前日の土曜に雨予報が出ており、馬場の乾き具合にも注目してみたい。

ハーツクライは8頭が出走して3着が1度だけと苦戦。そもそも新潟の外回り2000m自体、過去3年でわずか1勝。苦手としているコースである。人気濃厚の3歳馬ワーケアはハーツクライ産駒で、過信は禁物。

メートルダールただ1頭が出走するゼンノロブロイ産駒は、そのメートルダール自身が18年2着のほか、13年には10番人気のコスモネモシンが勝利している。人気薄なら買い目に入れておくと面白い存在になるかもしれない。

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