【AI予想回顧】エルムSは本命タイムフライヤーが快勝! 予想は完全的中となった?
SPAIA編集部
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
デュードヴァンは4着
8月9日(日)、新潟競馬場では3歳限定戦のレパードS(GⅢ・ダート1800m)が行われた。これまで重賞戦線で戦ってきたメンバーに加え、古馬相手の条件クラスを勝利してきた上がり馬が集結した一戦をAI予想エンジンKAIBAはどう予想したか振り返っていく。
AIの本命は前走のユニコーンSでカフェファラオの2着だったデュードヴァン。過去10年では、1番人気馬の成績が【4,2,3,1】と馬券圏外になったのは1度のみと好成績を残している点に着目した。
対抗は父母ともに三冠馬と超良血馬でAI血統でも高評価だったラインベック。初ダートとなった前走の西脇特別で見せたダート適性の高さに期待した。以下、ミヤジコクオウ、ブランクチェック、バンクオブクラウズまで印を回していた。
土曜日から雨が降り、新潟競馬場では珍しい不良馬場の中でのレースとなった。スタートしてタイガーインディがハナに立って、1コーナーへと差し掛かったが、内からケンシンコウがそれを許すまいと競りかけていく。2コーナーまで両馬が並んで後続に差をつける形となったが、向正面に入ったあたりでケンシンコウが単独で先頭となる。
1番人気でAIの本命馬デュードヴァンは、ラインベックと並んで3番手を追走。前半1000m付近で少し位置どりを下げたかに思われたが、盛り返して勝負どころへと差しかかる。川田騎手は徐々に外へと持ち出し、直線へと向くと、逃げ粘るケンシンコウとの差を詰めにかかるが、残り200mを過ぎたあたりで苦しくなり、4着まで。
大外からミヤジコクオウがいい脚を使って差してきたが、ケンシンコウがそのまま逃げ切って重賞初制覇を飾った。タイムは1:49.2のレコード、前が止まらない馬場だと読み切り、逃げの競馬を選択した丸山騎手の好判断が光った。
デュードヴァンの川田騎手は、前走のように後方一気では届かないと考えたのか、積極的な競馬をしたが、向正面で頭をあげて掛かるような仕草も見られた。スムーズさを欠いたことと、1800mという距離も少し長かったのかもしれない。
ダートでも重賞タイトル獲得
札幌競馬場では、GⅠ戦線でも活躍する古馬たちが集結したダート重賞、エルムS(GⅢ・ダート1700m)が行われた。AIの本命は前走のマリーンSで復活の勝利をあげたタイムフライヤー。能力面に加えて、外枠に入ったのもプラス材料だと判断しての推奨だった。
対抗はハイランドピーク。一昨年のこのレースの覇者で、昨年は2着と抜群の適性に加えて、予想時点では雨予報となっていたこともプラスになると判断していたが、天気予報は外れて、レースは良馬場で行われた。
主導権を握ったのはリアンヴェリテ。前走のマリーンSでは逃げることができず大敗していたので、ここは何がなんでもというように見受けられた。2番手以下は混戦となり、アナザートゥルーズ、ヒラボクラターシュ、ハイランドピークと続く。本命のタイムフライヤーはそれを見る形で7番手の外目を追走する。
3コーナーから各馬ともジョッキーの手が動き始め、タイムフライヤーもじわっと進出。しかし、3コーナー手前では最後方を追走していたウェルタールンドが、さらに外から捲るように上がっていった。アナザートゥルースとハイランドピークを加えた4頭が横並びとなって、直線での攻防へと移る。
勢いよく抜け出したのはタイムフライヤー。外から同じ勝負服のウェスタールンドも食い下がったが、最後までその脚色は衰えることなく、2馬身差をつけての快勝。2歳時には芝のGⅠホープフルSを勝利していたが、ダートでも重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは1:43.4だった。
AIの予想も見事に的中……かと思ったが、2着のウェスタールンドがまさかの無印。3着のアナザートゥルースはきっちりと押さえていただけに、もったいない結果に終わった。
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