【AI予想回顧】11番人気レッドアネモスが突き抜けて勝利 AIの本命馬ビーチサンバは差し届かず2着も収穫あり

SPAIA編集部

イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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ビーチサンバは2着まで

8月2日(日)に札幌競馬場で行われたのは、クイーンS(GⅢ・芝1800m)。北の大地から秋のビッグレースへの飛躍を目指す牝馬14頭が集結した。AI予想エンジンKAIBAの本命はビーチサンバ。近走は掲示板止まりで、馬券圏内には顔を出せていないが、3歳時には牝馬クラシック戦線で戦ってきた能力に期待しての推奨だった。

対抗以下は、乗り慣れたルメール騎手に手綱が戻るコントラチェック、重賞2連勝中のフェアリーポルカ、前走の初音Sでは最内から鮮やかに差し切ったサムシングジャスト、昨年のクイーンS2着のスカーレットカラーという予想となっていた。

逃げたい馬が多く揃っていたことから、先行争いに注目が集まっていたが、好スタートからすんなりとハナを切ったのは藤田菜七子騎手騎乗のナルハヤ。しかし外からタガノアスワドもぴったりとマークし、前半1000mは58.2とハイペースで通過する。

AIの本命馬、ビーチサンバはスタートに不安があったが、今回はスタートを決めて中団よりやや後ろのインコースを追走。道中はロスなくレースを進めることができ、直線に向いてから大外へと持ち出すというレースを見せる。残り200m過ぎからエンジンがかかり、ゴール前では勢いよく伸びてきたものの、2着という結果に終わった。

勝利したのは、道中7番手の内を追走していた11番人気のレッドアネモス。ゴール前は5、6頭が横並びとなる接戦となったが、馬群の真ん中を割って突き抜け、重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1:45.9、友道厩舎のワンツー決着だった。

うまくエスコートした吉田隼騎手

レッドアネモスは、2走前の福島牝馬Sでは道中スムーズさを欠く場面が何度もありながら0.6秒差の6着となるなど、クイーンSに出走していたメンバーとも差のないレースをしていた。今回は絶好の最内枠を利して、じっくりと脚を溜めるレースができた。直線ではきれいに道が開けて、まっすぐに力強く駆け抜ける。エスコートした吉田隼人騎手の騎乗も見事であった。

2着のビーチサンバは、これまで広いコースで33秒台の末脚を使いながらも切れ負けしており、そうした点を補うことができる小回りコースへのコース変わり、スタートを決められたことが久々の馬券圏内への好走につながった。勝つことはできなかったが、今後に向けて収穫のあった一戦だと言えるだろう。

3着スカーレットカラーは道中、後方2番手を追走。直線では最内に進路を求めるが、狭くなる場面があり、追い出したのは残り200mの標識を過ぎてからだった。追込馬の宿命とはいえ、スムーズに馬群を捌けていればと思わせるレースぶりだった。

中山牝馬S、福島牝馬Sを連勝して挑んだフェアリーポルカは、6着という結果に終わる。勝負どころで外を回らざるを得ない展開となったこと、負担重量56kg、馬体重が+18kgと大幅増だったことが影響してか、ゴール前はもうひと踏ん張りが利かなかった。

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