【AI予想回顧】“千直の王”を封じ込めたジョーカナチャンが重賞初制覇 韋駄天Sと逆の枠順が明暗を分ける

SPAIA編集部

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ライオンボスは2着

7月26日(日)に新潟競馬場で行われたのは、JRAで唯一となる直線コースの重賞アイビスサマーダッシュ。昨年の覇者であるライオンボス、重賞初挑戦ながら直線競馬を得意としているジョーカナチャン、2年前の優勝馬ダイメイプリンセスなど、楽しみなメンバーが集結した。

そうした中、AI予想エンジンKAIBAが本命馬として推奨したのは【4,1,0,0】と、直線競馬では連対率100%の「千直のスペシャリスト」ライオンボス。対抗は、前走の韋駄天Sでライオンボスとアタマ差と接戦を演じたジョーカナチャンだった。

ライオンボスは7枠13番からまずまずのスタートを切り、いつものように外ラチ沿いへと進路を取る。このまま逃げるかと思ったが、それ以上に速かったのは5枠9番からスタートしたジョーカナチャン。1馬身のリードを保って中間点を通過する。さらに1枠2番だった藤田菜七子騎手騎乗のラブカンプーもいつの間にか外へとポジションを移し、ライオンボスと並んで2番手を追走する。

残り300m過ぎでジョーカナチャンとラブカンプーの間を割って、ライオンボスがジリジリと差を詰め始め、逃げるジョーカナチャンとの追い比べに。さらにその内から後方にいたビリーバーも突っ込んできて、ゴール前は3頭による接戦となったが、2着ライオンボスをアタマ差で凌ぎ切ったジョーカナチャンが見事に重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは54.5(良)だった。

勝因は大外まで持ち出せたこと

前走の韋駄天Sではライオンボスとの斤量差が4.5kgだったが、今回は3kgに。果たして逆転可能なのかという見方もあったが、見事に前走の雪辱を果たした。勝因として、鞍上の菱田裕二騎手が絶対にハナは譲らないという姿勢で大外まで持ち出した点が挙げられる。

ジョーカナチャンよりも外枠だったライオンボスからしてみれば、してやられたと言った形だ。両レースともライオンボスは2番手からの競馬となったが、前走の韋駄天Sではライオンボスが5枠10番、ジョーカナチャンが7枠14番と今回とは逆の枠順。揉まれることなく、ジョーカナチャンの内にポジションを取れた前走に対し、今回は直線競馬6走目にして初めて前に馬を置く形に。さらにすぐ内にはラブカンプーがいて、包まれる競馬となったことが、あと一歩届かなかった理由なのかもしれない。

今回のAI予想は○◎で馬連870円のみ。上位人気馬を推奨していただけに、最低でも馬単を的中させたかったのが本音。次回、8月2日(日)に札幌競馬場で行われるクイーンSでは、完全的中を狙いたいところだ。

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