【AI予想回顧】函館記念と中京記念は3連単300万オーバー!開催最終週は次々と大波乱が巻き起こる

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カウディーリョは7着
函館開催のラストを飾ったのは、サマー2000シリーズの第2戦である函館記念(GⅢ・芝2000m)。AI予想エンジンKAIBAの本命は、東京競馬場で行われたメトロポリタンSをステップに参戦してきたカウディーリョ。折り合いに難があるので、距離短縮とペースが流れそうな展開に加え、過去10年のレースで前走東京コースを走っていた馬が5勝しているというデータに期待しての推奨だった。
少し伸び上がるような形でのスタートとなったカウディーリョだったが、しっかりと先行集団の一角に取り付く。予想通りハナを切ったトーラスジェミニが11秒台のラップを刻んでいき、前半1000mの通過は58.8とハイペースとなった中、気難しい面を見せることなく、5番手を追走していく。
3コーナー過ぎから後方にいた各馬が動き始め、馬群が密集。カウディーリョの鞍上、藤岡佑騎手の手も激しく動き出す。直線に向いて、前が開いたと思ったが、あっという間に外にいたアドマイヤジャスタに蓋をされる。結果的に、すぐに反応できない点が仇となって7着という結果に終わった。
1:59.7というタイムで勝利したのは、道中8番手を追走して外から早めに進出を図った15番人気のアドマイヤジャスタ。2歳時にはホープフルSでサートゥルナーリアの2着という実績があったが、近走は二桁着順が続き、不振に陥っていた。前走の鳴尾記念では6着と良化の兆しが見えつつあったが、函館の地で見事に復活。重賞初制覇を飾った。
2着には13番人気のドゥオーモ、3着には3番人気のバイオスパークが入り、3連単は3,432,870円と高配当が飛び出した。
18番人気のメイケイダイハードが勝利
阪神競馬場では、サマーマイルシリーズの中京記念(GⅢ・芝1600m)が行われた。キャリアで掲示板を外したのはわずか2回のみ、「川田騎手×池江厩舎」の複勝率は82.2%と安定感抜群のソーグリッタリングがAIの本命馬だった。
内からトロワゼトワル、外からリバティハイツと同じ勝負服の2頭が先手を主張し、結果的にトロワゼトワルが逃げる形となったレースだが、前半800mは45.8とハイペース。縦長の隊列となった中で、ソーグリッタリングは先行集団に取り付き、6番手からレースを進める。
直線を向いて各馬が外目に進路を求める中、内を通ってジリジリと追い上げたものの、7着まで。開催最終週で馬場が荒れていたということもあり、コースを目一杯使った追い比べとなった中京記念を制したのは、なんと18番人気のメイケイダイハード。勝ちタイムは1:32.7だった。
2着は4コーナー通過時、17番手という位置どりだった6番人気のラセット、3着は内から追い込んできた9番人気のエントシャイデンが入り、このレースも3連単3,302,390円と大波乱の決着に終わった。
モンファボリは失速して13着
前日の土曜日に行われたのは、JRAにおける2020年の2歳世代最初の重賞、函館2歳S(GⅢ・芝1200m)。AIの本命馬は、武豊騎手騎乗のモンファボリ。同じ函館芝1200mの新馬戦で1:08.7というレコードタイムを叩き出した能力の高さと、過去10年で関西馬が9勝しているというデータも後押ししていた。
大外15番枠からの好スタートを切ったモンファボリだったが、武豊騎手は内の様子を伺いつつも、4頭ほど先手を主張する馬がいたことから、控える競馬を選択する。結局3番手の外目のポジションに落ちつくが、3コーナーの手前では口を割って掛かり気味のようにも見てとれた。
ハイペースでレースは流れていき、4コーナーで肩ムチを入れて気合いをつけられて3番手のまま直線に向いたモンファボリだったが、手応えがなく失速。13着という結果に終わってしまった。
ゴール前の争いに目を向けると、レースの主導権を握ったフォドラがしぶとく粘り、2番手追走のルーチェドーロが徐々に差を詰めてくる。そこへ襲いかかったラヴケリーとリンゴアメの2頭を加え、ゴール前は4頭が横並びの大接戦に。最終的にクビ差抜け出した10番人気のリンゴアメが1:09.8というタイムで見事に一番星に輝いた。
道中は、頭が高くフワフワとした感じで走っており、まだ若さをのぞかせていたリンゴアメ。まだまだ成長が期待できるとともに、その可愛い名前から更なる注目を集めそうだ。
