【函館記念】前走2着以内はマイナス?ハイブリッド式消去法で占う

八木遊

2020年函館記念データインフォグラフィック

ⒸSPAIA

函館記念を“ハイブリッド式”で占う

1年に1度の函館開催もいよいよ今週で終了する。フィナーレを飾るのは、サマー2000シリーズ第2弾の『函館記念』だ。

今週も、過去10年の『函館記念』から複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。馬券対象から、1頭でも多く消去して週末の予想に臨みたい。今年の函館記念ではどの馬が凡走する確率が高いのか、データで迫った。

『前走オープンもしくはリステッド競走』×『前走1~2着』★複勝率0.0%★

この条件を満たした馬は過去10年で17頭いたが、ことごとく馬群に沈んでいる。その成績は【0-0-0-17】。1番人気に支持された10頭のうち4頭もこれに該当する。昨年は福島民報杯(L)2着から臨んだレッドローゼスが2番人気に支持されるも、6着に終わった。

前走オープンまたはリステッドで3着以下からの臨戦なら、【2-5-2-47】と健闘している。前走の好走を受けハンデが見込まれた馬と、凡走したことでハンデに恵まれた馬が函館記念で逆転するという現象が続いている。

【今年の該当馬】
・トーラスジェミニ
・バイオスパーク

『6歳』×『前走初角7番手以下』★複勝率3.8%★

函館記念は6歳馬が苦戦する傾向にある。6歳馬は過去10年で50頭が出走しているが、勝ったのは2頭だけ。勝率4.0%は、4歳から8歳の中では最も低い。さらに前走最初のコーナーで7番手以下という条件が加わると、その成績は【1-0-0-25】。

衰えを見せ始めた6歳馬で、スタートから行き脚がつかない馬、もしくは後方から行く馬は消去するのが無難だ。

【今年の該当馬】
・プレシャスブルー
・ベストアプローチ

『前走1~2番人気』×『前走函館』★複勝率6.3%★

前走1~2番人気だった馬は過去10年で26頭が該当し、【3-0-1-22】。26頭を前走の競馬場別で見ると、函館で出走していた馬が苦戦している。その成績は【1-0-0-15】。

16頭のうち9頭が函館記念でも2番人気以内に支持されていたが、ことごとく馬券圏外に沈んできた。唯一の勝ち馬が昨年のマイスタイルだった。

【今年の該当馬】
・スズカロング
・レッドサイオン
・(トーラスジェミニ)

『7歳以上』×『前走7着以下』★複勝率6.5%★

6歳馬は苦戦傾向にあると先に述べたが、7歳以上は、勝率、連対率、複勝率すべてで6歳を上回る。ただし、7歳以上の馬が好走するには前走で6着以内という条件がつく。6着以内の【3-4-0-13】に対し、7着以下だと【0-1-1-29】だ。

今年は7歳馬が3頭出走するが、全て7着以下に該当する。

【今年の該当馬】
・ドゥオーモ
・ナイトオブナイツ
・レイホーロマンス

『サンデーサイレンス系種牡馬』×『前走馬体重500kg以上』★複勝率9.1%★

1990年代に輸入され、日本の競馬史を塗り替えた大種牡馬サンデーサイレンス。多くの直仔、そして孫世代が種牡馬となり、今も多大な影響を与え続けている。

そんなサンデーサイレンス系の種牡馬(ディープインパクト系も含む)に前走馬体重500kg以上という大型馬の組み合わせは、函館記念で好走する確率がかなり低い。成績は【0-1-1-20】で、複勝率は10%に満たない。

【該当馬】
・アドマイヤジャスタ
今週は5つの消去条件に10頭が該当した。残ったカウディーリョ、ニシノデイジー、マイネルファンロン、ミスマンマミーア、ランフォザローゼス、レイエンダの6頭から馬券を組み立てたい。

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