【函館2歳S】データからモンファボリに死角なし!?夏の函館に強い種牡馬とは?

高橋楓

2020年函館2歳ステークス

Ⓒゲッティイメージズ

レース条件が変わる馬は苦戦傾向

競馬場からの帰り道。ご機嫌な2人組が「メリークリスマス!また来週」と言って別れていく。間もなく8月なのにだ。駅の改札で競馬を知らないであろう親子連れが首を傾げている。

2013年7月21日、函館2歳ステークスで1番人気のクリスマスがレースレコードで圧勝し、人気薄が3着内に絡んだことで3連単は130150円もつく高配当だった。きっとあの2人組はこの馬券をとったのだろう。

1997年より中央競馬において世代最初の重賞となった「函館2歳ステークス」はその時点での完成度やスピード力、洋芝適性が求められる。近10年間のデータから、買うべき馬を検討していく。

前走条件別成績


前走条件別成績を見ると、やはり若駒ということもあり、レース条件ががらりと変わることは大きな減点材料となる。前走、同条件の函館・芝1200mから出走してきた馬は[9-8-6-55]と馬券内のほぼ大半を占めている。半面その他の条件から出走してきた馬は[1-2-4-67]と一気に成績を落としている。出走表を見る際には「前走条件」の項目に最注目したい。

多頭数で揉まれてきた馬の経験に注目

前走頭数別成績


データを紐解いていくと、時として意外な数値に気づくことがある。新馬戦を含む前走の「出走頭数」に注目すると、前走7頭以下のレースを走ってきた馬は[0-3-0-25]と2着までになっている。8頭~10頭の場合[4-4-3-49]、11頭~13頭の場合[2-2-6-26]、14頭以上の場合[4-1-1-22]の成績だ。少頭数のレースから挑んでくる馬は割り引きたい。

前走の「勝ち方」にも注目

前走1着馬の着差別成績


新馬戦では後のGⅠ馬と未勝利で引退する馬が一緒に走ることになるので、着差が開きやすい傾向にある。そしてインパクトのある勝ち方をすることで次走、人気になりやすい。実際に近10年間で6頭が前走1.0秒以上の着差をつけ圧勝し函館2歳ステークスに挑戦している。だが、勝ったのは2013年新馬戦で後続を1.2秒離し、2歳函館芝1200mのコースレコードで圧勝して挑んだクリスマスだけだ。

逆に前走の勝ち方が0.0秒と辛勝だった馬の活躍が目立つ。31頭が挑戦し[3-1-3-24]で勝率9.7%、複勝圏内22.6%とハイアベレージを残している。前走は勝ち方でなくレース内容に注目することが重要だ。

性別の差はないが、関西馬が圧倒的有利

性別成績

東西成績


牡馬[6-4-6-64]に対し牝馬は[4-6-4-58]とほぼ大差はない。しかし東西差は大きく、関東馬[1-6-5-61]で勝率1.4%、2着までが多い。関西馬は[9-4-5-42]で勝率15.0%、複勝率30.0%と圧倒的な差がついている。地方馬は19頭が挑戦しているが4着が最高で、優勝となると2007年のハートオブクィーンまで遡らねばならず苦戦傾向だ。

夏の2歳函館1200mは「ダイワメジャー」と「キンシャサノキセキ」産駒に注目

夏の函館1200m2歳馬限定種牡馬リーディング


近10年間の「夏の函館・芝1200mで2歳戦限定」でデータをとると意外な数字がでてきた。ダイワメジャー産駒とキンシャサノキセキ産駒が抜けて良く、ロードカナロア産駒がベスト5に残らなかったのだ。ダイワメジャー産駒は[9-8-8-12]で勝率24.3%、連対率45.9%、複勝率67.6%と圧倒的な数字を残している。続いてキンシャサノキセキ産駒が[7-7-5-21]でこちらも複勝率47.5%と好成績。

以下、4勝で「デュランダル」「アドマイヤムーン」「タイキシャトル」「ケイムホーム」の産駒が続く。ロードカナロア産駒は[3-4-2-9]と複勝率は50.0%なのだが3勝しかできていない。東京や阪神開催に産駒が多く回っているとはいえ、少々物足りない勝ち星数となった。

2020年函館2歳ステークスデータインフォグラフィック

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