【AI予想回顧】キーワードは「逃げ切り」 CBC賞はラブカンプー&斎藤騎手が重賞初制覇
SPAIA編集部
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3連単244万馬券の大波乱
サマースプリントシリーズの第2戦、CBC賞(GⅢ・芝1200m)。例年であれば中京競馬場で行われるが、京都競馬場の改修工事の影響で今年は阪神競馬場での開催となった。AI予想エンジンKAIBAの本命は、シルクロードSの優勝馬アウィルアウェイ。複勝率で最も好成績を残していた5歳馬、そして4走前に雨馬場をこなしている点も強みになると判断しての推奨だった。
各馬揃ったスタートを見せたが、内からラブカンプーがスピードを生かしてレースの主導権を握る。2番手以下は混戦となり、前半の600mは33.5と速いペースで通過。本命のアウィルアウェイは後方3番手からのレースとなり、3コーナー過ぎで手綱は動き始めた。直線では大外に持ち出し、追い上げを図るも展開が向かず。7着という結果に終わった。
勝利したのは、51kgの軽ハンデと持ち前のスピードを存分に発揮した13番人気のラブカンプー。2018年のスプリンターズSで2着となって以降、二桁着順のレースが続くなど極度の不振に陥っていたが、2年目の斎藤騎手が見事にエスコート。人馬ともに嬉しい重賞初制覇となった。勝ちタイムは1:08.7、馬場は回復途上にありながらも、稍重で時計の掛かるコンディションが復活を後押ししたと言えるだろう。
2着には先行した11番人気のアンヴァル、3着には昨年のCBC賞の優勝馬で3番人気のレッドアンシェルが入り、3連単は244万馬券と大荒れの決着に終わった。1、2着馬はともにデータから好相性だった5歳馬。今回は的中とはいかなかったが、来年以降もこのデータは使えるデータなので覚えておきたいところだ。
グレイトオーサーは10着
福島競馬場では3歳限定のハンデ重賞、ラジオNIKKEI賞(GⅢ・芝1800m)が行われた。AI予想で何度か登場しているが、「レーン騎手×堀厩舎」の勝率34.8%、複勝率59.4%を信頼してグレイトオーサーが本命馬だった。
スタンド前での先行争いは、外からパンサラッサが様子を伺いながらハナを奪おうかという構えを見せるが、結局バビットが逃げる形に収まった。2コーナーから向正面に入ったあたりでグレイトオーサーがやや掛かり気味に2番手まで上がっていき、前半1000mは59.6で通過する。3コーナーからペースは上がり、グレイトオーサーの手応えは怪しくなる。直線では脚が上がってしまい、レーン騎手は無理に追うことなく、最後は流す形で10着に終わった。
このレースも勝利したのは、逃げたバビット。直線では後続を引き離し、5馬身差をつけての完勝。勝ちタイムは1:47.3、馬場状態は稍重だったが、良馬場に近いところまで回復していたのだろう。もともと鞍上は団野騎手だったが、7レースでの落馬負傷により内田騎手に乗り替わりとなった。阪神では、同期の斎藤騎手が重賞初制覇を果たしていただけに無念ではあったが、まずは怪我を治して次の機会でこの悔しさを晴らしてもらいたい。
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