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【エプソムC】単勝回収率502%!「池江泰寿調教師×藤井勘一郎騎手」のコンビに京大競馬研究会は期待

2020/06/13 17:01
京都大学競馬研究会
2020年エプソムカップデータインフォグラフィックⒸSPAIA

ⒸSPAIA

過去のエプソムCを振り返る

先週の安田記念。京大競馬研究会は、◎アーモンドアイ、○グランアレグリアと予想した結果、○‐◎決着で的中することが出来た。春のGⅠ戦線も一段落つき、宝塚記念まではGⅠが休みである。

ここで一息置く人も多いだろうが、その一方で宝塚記念のために資金を増やしたい人もいるだろう。そんな方はエプソムCを当てて勢いに乗りたいところだ。早速予想をしていこう。

過去2年のエプソムCをレースラップとともに振り返ってみる。2019年のレースラップは、13.5 - 12.2 - 12.7 - 12.9 - 12.6 - 12.3 - 11.0 - 10.8 - 11.1(38.4-32.9)。

目立ったペースメーカーが不在で1000m通過タイムが63.9秒という稀にみるスローペースでの決着だった。1、2番手で競馬したレイエンダとサラキアのワンツー決着で、この2頭は、明らかに展開的な有利があったに違いない。

今年も、そのレイエンダと、5番手から差し脚を伸ばして3着だったソーグリッタリングが出走予定なので、これらの馬の取捨がポイントとなるだろう。

2018年は、12.8 - 11.1 - 11.5 - 12.3 - 11.9 - 11.9 - 11.6 - 11.8 - 12.5(35.4-35.9)という前後半がフラットなラップ。さらに、馬場が重かったので持続的に脚を使えるタフな馬が好走していた。今年も馬場とペースには注目したい。

まずは馬場。今週末は雨予報で、ある程度悪くなるはずだ。そしてペースだが、逃げ馬候補として、マイネルハニーやアトミックフォースなどがいるためペースはある程度速くなる。そうなると持続的に脚を使うレースで好走歴のある馬を狙っていきたい。

重賞路線でも光る堅実な脚を期待

◎ソーグリッタリング
今週末は雨予報。先行馬も多いので、力のいる馬場のロングスパートに長けた馬を買いたい。4走前のカシオペアS(3着)や都大路S(1着)は早めからペースが上がるようなロングスパート戦だった。血統的にも、ステイゴールド産駒なので馬場が悪くなることはマイナスにはならないだろう。

近走を見ると、2走前の京都金杯(8着)はスローペースで差せず、前走のメイS(2着)は、マイネルハニーとモズダディが作り出したハイペースを先行して2着に粘るという強い内容だった。なのでメイSで、差し競馬をして1着だったアイスストームよりは評価をしたい。

池江泰寿調教師 騎手別成績1(10戦以上・2019年~)ⒸSPAIA

また、池江厩舎の馬に2019年から10回以上騎乗した騎手別の成績を調べてみると、勝率1位は川田騎手で34.6%。2位は福永騎手で30%、3位は横山武史騎手で16.7%。ソーグリッタリング騎乗の藤井騎手は5位の13.2%と悪くない成績だった。ただ、注目したいのは単複回収率である。

池江泰寿調教師 騎手別成績2(10戦以上・2019年~)ⒸSPAIA



単勝回収率トップは藤井勘一郎騎手で、なんと258%。2位の川田騎手の85%を大きく離して、ダントツの1位だった。しかも騎乗数は、38回もあり、川田騎手、浜中騎手に続き3番目に多いので、かなり優秀だということが分かる。ちなみに複勝回収率も128%で1位である(2位は川田騎手で106%)。

さらに今年に限って言えば、池江泰寿厩舎の馬に騎乗した藤井勘一郎騎手の成績は、勝率21%、単勝回収率502%、複勝回収率133%と驚異的な数字だ。フラワーCで人気薄のアブレイズを勝たせたのは記憶に新しい。ソーグリッタリング自体、重賞で好走歴があり能力で劣るということはないので、馬券圏内に最も近いと考えていいだろう。

○サトノアーサー
2年前、重馬場の中でエプソムCを勝利している。若駒の時こそスローで脚を溜めて、強烈な上がりを使う印象があったが、古馬になるにつれてタフな馬場での好走が目立つ。

ディープインパクト産駒とはいえ、古馬になると時計のかかる馬場での好走が目立つケースは、マカヒキなどでも見られる。近走も大きく崩れた点はなく、レーン騎手を迎え体制は万全とみて対抗評価にした。

▲ピースワンパラディ
青葉賞3着の実績があるなど、3歳時から高い潜在能力があった馬であった。それにもかかわらず、この馬の出世がやや遅れたのは、差し脚質だったという点が大きい。というのも、スローペースで前が残ってしまう展開に泣くことが多かったのだ。

それでも、負けて強しという内容が多かった。例えば、精進湖特別 (3着)のラップを見ると、13.5 - 13.3 - 12.7 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 12.0 - 11.1 - 10.6 - 11.5 (39.5-33.2)という、超ドスローのレース。先行したアトミックフォースとアストラサンタンのワンツー決着だった。

その中でも、ピースワンパラディは後方から上がり最速の脚を使ったが、スローすぎてどの馬も止まっていなかったので、圧倒的に展開不利なレースとなった。不良馬場の東京競馬場で行われたオリエンタル賞を完勝しているので、重馬場は苦にすることはないだろう。

そのほか条件戦のレベルがどれも高く、いきなり重賞でも通用しそうな△アンドラステ。時計のかかりそうな馬場に、東京替わりと距離延長でパフォーマンスを上げそうなシャドウディーヴァまでを押さえておきたい。

https://cms-author.spaia.jp/wp-admin/edit.php?post_type=column エプソムC 2020 京大競馬研究会 予想
◎ソーグリッタリング
○サトノアーサー
▲ピースワンパラディ
△アンドラステ
△シャドウディーヴァ

(文 ケータロー) 《ライタープロフィール》 京都大学競馬研究会 今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。