【AI予想回顧】慌てず騒がず冷静に!AIの本命馬フィエールマン目線で見た天皇賞・春
SPAIA編集部
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勝負を決めた最後の一完歩
最強ステイヤーの座をかけて争われた伝統のGⅠ
天皇賞・春
(芝3200m)。AI予想エンジンKAIBAの本命は、フィエールマン。過去34年の8枠の勝率1.2%というデータを覆して、見事に史上5頭目の天皇賞・春連覇を果たした。そんなレースについて、フィエールマンの目線から振り返っていこう。
良いスタートを切ったフィエールマンだったが、外枠ということを考慮して、ルメール騎手は中団よりやや後ろの外で折り合いをつけるレースを選択。前半1000mは1:03.0とスローペースで正面スタンド前を通過していくが、途中からキセキがハナに立って馬群が縦長になったことで、生まれたスペースに進路を移し、ロスなく立ち回れるポジションを獲得した。
2度目の3コーナーを迎えるあたりで、外からミッキースワローとメイショウテンゲンがポジションを上げたことによって位置どりが悪くなりかけたが、慌てず騒がず、落ち着いてポジションを押し上げ、直線では大外に持ち出す。3番手追走から早めに抜け出したスティッフェリオが粘り込みを図るところに一完歩ずつ差を詰め、ゴール前はデッドヒート。最後の一完歩でグイッと鼻面が出たところがゴールという、図ったかのような見事なレースぶりだった。
ロスなく立ち回るも3着
日本ダービーへの2枚の切符をかけた
青葉賞
(GⅡ・芝2400m)。AIの本命は絶好枠の1枠1番を引き当てたフィリオアレグロ。前走の共同通信杯では+18kgと太め残りでありながら3着と好走した実績も加味しての推奨となった。
まずまずのスタートを切ったフィリオアレグロだったが、前目の良いポジションを取りたいという思惑を持った馬が多く、中団からのレースとなった。向正面に入ったところで後方にいた馬も前との差を縮めて少しずつ進出し始めると、3コーナーではフィリオアレグロの位置は13番手にまで下がってしまう。
結果的にはそれが痛かった。直線では最内から差を詰め、メンバー中最速の33.9という上がりを使ったが、外を回ったオーソリティとヴァルコスの勢いに屈する形で3着。残念ながら日本ダービーへの切符を手にすることはできなかった。
勝利したオーソリティは、好位追走から直線を向いたが、進路が開かずに外に持ち出すのに時間を要したものの、ロスがありながら差し切ったのは高く評価できる。勝ちタイム2:23.0は過去10年の青葉賞で最も早いタイム。日本ダービーでも、好走に期待したい。
《KAIBAとは?》
独自に開発した競馬予想AIエンジンである。過去数十年分のレース結果、競走馬、騎手、調教師、コース情報やタイム、天気や馬場状態など、ありとあらゆるレースに関する膨大な情報をAIが自動で学習し、予想をする。 これらの予想を元に、回収率を重視した買い目、的中率を重視した買い目を推奨する。
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