阪神開催での単勝回収率は202% 現在重賞最多勝男の松山騎手が大躍進!【3回中山・2回阪神開催終了時の騎手リーディング】

三木俊幸

騎手リーディングⒸSPAIA

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松山騎手が3位の武豊騎手に迫る

3月28日から始まった3回中山、2回阪神開催が終了した。大阪杯、桜花賞、皐月賞と3つのGⅠレースが行われた今開催期間に活躍した騎手は誰だったのか。4月19日時点での騎手リーディングと各競馬場別のリーディングについて振り返っていこう。

まずは、2020年の騎手リーディングから見ていく。1位は66勝で川田騎手、2位は54勝でルメール騎手、3位は44勝で武豊騎手とトップ3は変わらず。1か月前と比較すると川田騎手が10勝を積み重ねたのに対し、ルメール騎手は12勝を挙げたことで、12勝差に縮まっている。ルメール騎手はドバイから帰国後2週間の自宅待機期間があったので、騎乗したのは後半の2週のみだったことを考えると素晴らしい成績だと言えるだろう。

しかし、最も活躍した騎手は、16勝を挙げて3位の武豊騎手に3勝差まで迫ってきた松山騎手。阪神牝馬S、桜花賞と重賞を2勝挙げるなど、大舞台でも活躍が目立っており、獲得賞金ランキングでも、10億237万6000円で川田騎手に次ぐ2位までランクアップした。この勢いは今後どこまで続くのか、リーディング上位4人の争いから目が離せない。

わずか3日間で10勝を挙げる大活躍

3回中山開催のリーディングに輝いたのは10勝を挙げたルメール騎手。復帰初日となった4月11日には3勝を挙げると翌週の18日は5勝の固め打ちを見せ、中山では3日間の騎乗だったが、勝率43.5%、連対率52.2%、複勝率69.6%と文句なしの成績で存在感を見せつけた。次いで、8勝の三浦騎手、6勝で田辺騎手、石橋騎手、横山武騎手が続いている。なお、前開催でリーディングを獲得したヒューイットソン騎手は4勝止まりだった。

そうした中で、ダービー卿チャレンジTをクルーガーで、ニュージーランドTをルフトシュトロームで制した石橋騎手の活躍も印象的であった。競馬場こそ違うが、タイセイビジョンでアーリントンCも勝利しており、3週連続で重賞勝利を続けている。決して目立つタイプの騎手ではないが、今後更なる活躍に期待したいところだ。

松山騎手が川田騎手の牙城を崩す

今年に入り、京都と阪神の関西圏の開催リーディングは全て川田騎手が獲得してきたが、2回阪神開催では8勝止まり。その座を明け渡すこととなった。変わって開催リーディングを獲得したのは13勝を挙げた松山騎手。勝率34.2%、連対率39.5%、複勝率44.7%、単勝回収率は202%と馬券的にもおいしい配当をもたらしてくれた。

配当という面では、7勝で3位に入った坂井騎手も単勝回収率118%、複勝回収率101%と好成績、加えて複勝回収率が120%だった岩田望騎手とともに若手騎手の活躍も光った。

先週からレーン騎手も来日しており、今週から始まる東京・京都開催ではより高いレベルのリーディング争いが繰り広げられるだろう。外出できずにストレスがたまる日々が続くが、今週末もテレビの前で熱い声援を送り、競馬を楽しんでいきましょう!

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