【AI予想回顧】直線はしびれる一騎打ち!AIの本命サリオスの目線で皐月賞を振り返る

SPAIA編集部

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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ロスなく乗ったレーン騎手

前日の豪雨から一転、澄み渡る青空の下で行われた皐月賞(GⅠ・芝2000m)。ゴール前はコントレイルとサリオスの無敗馬2頭による一騎打ちとなった。勝利したのは昨年の2歳最優秀牡馬に輝いたコントレイルだったが、今回はAI予想エンジンKAIBAの本命で、惜しくも2着に敗れたサリオスの目線からレースを振り返っていこう。

好スタートを切ったサリオスは、逃げると予想されていたキメラヴェリテ、ウインカーネリアンなどを行かせて5番手のインコースというベストポジションを獲得した。対する1番人気のコントレイルは、中団後方の12番手という想定されていたよりは後ろからのレースとなってしまった。

前半1000mは59.8秒とやや速いペースで通過して3コーナーに差し掛かると、それまで縦長だった隊列は一気に凝縮する。サリオスの前、横、後ろは全て囲まれる形となったが、レーン騎手は持ったままで手応えは抜群。内から2頭目を通ってロスのない進路取りで直線コースへと向いた。

レース当日の馬場傾向は、「外差しが決まる」傾向にあり、内側の状態は決して良くなかった。それを見越して大外を回したコントレイルとは真逆の進路取りとなったが、レーン騎手はロスなく乗って、直線で馬場の良い外に持ち出すという作戦だったのだろう。すぐ外でしぶとく粘るウインカーネリアンを気にしながらもジワジワと外へ持ち出して、コントレイルと馬体を併せる。

残り150m地点からの2頭のデッドヒートは、まさに手に汗を握るものだった。勢いよく伸びてきたコントレイルの前に、最後の最後で1/2馬身差をつけられたサリオスだったが、3着のガロアクリークには3 1/2馬身差をつけており、1、2着馬の実力が抜けていることを証明してくれたレースだったと言えるだろう。

今回は本命サリオス、3番手コントレイルという評価だったが、AIはこの1/2馬身差をどう感じたのか。5月31日の日本ダービーの予想を楽しみに待ちたい。

思い切った予想だったが……

土曜日に阪神競馬場で行われたのは、NHKマイルCに向けた前哨戦アーリントンC(GⅢ・芝1600m)。AIの本命馬はダートで2連勝してきたデュードヴァンと意外な予想だった。

内からちゅうちょなく逃げたのはノルカソルカ。続いてロードベイリーフとプリンスリターンの2頭が並んで追走していく。1番人気のタイセイビジョンは後方から2頭目、本命のデュードヴァンは最後方からのレースとなった。

3、4コーナー中間地点で早くもノルカソルカのリードがなくなり、プリンスリターンが先頭で直線コースへと向く。ズラッと横に広がっての攻防となる中、プリンスリターンに馬体を併せて伸びてきたのは、ギルデッドミラー。しかし、最内からすごい勢いで追い込んできたのはタイセイビジョン。最後は2馬身差をつけ、朝日杯FS2着の実力を見せつける快勝だった。

本命のデュードヴァンは直線でも手応えがなく、11着に敗退。AIは雨予報を見越して、ダートで好走歴のある同馬を推したが、当日の阪神競馬場は稍重ながら思った以上に馬場コンディションがよかったのは誤算だった。思い切った予想ではあったが、残念な結果に終わってしまった。

《KAIBAとは?》
独自に開発した競馬予想AIエンジンである。過去数十年分のレース結果、競走馬、騎手、調教師、コース情報やタイム、天気や馬場状態など、ありとあらゆるレースに関する膨大な情報をAIが自動で学習し、予想をする。 これらの予想を元に、回収率を重視した買い目、的中率を重視した買い目を推奨する。

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