【アーリントンC】近2走の成績に大ヒントあり!出走表に注目せよ!

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今年はタイセイビジョンとグランレイが登場
子供の頃、ペガサスとユニコーンの違いが分からなかった。そのくせ「ペガサスSと言えばオグリキャップ。ユニコーンSはタイキシャトルかな。」とレース名になった途端に雄弁に語り出せるのだから不思議なものだ。
オグリキャップの頃はまだ幼稚園児で競馬なんか知らなかったはずなのに、VHSで見た内容をさもリアルタイムで見たかのように知ったかぶりで話せてしまう。ペガサスSはわずか5回で幕を閉じ、アーリントンカップへと名前を変え今年で29回目を迎える。
2017年までは1回阪神の開幕週で行われていたが、2回阪神の最終週へ移行された。そしてNHKマイルカップへのトライアルレースとなり、3着までに優先出走権が与えられるようになった。
本番ではレッドヴェイロン、カテドラルと2年連続で穴馬として馬券に絡んでいるだけに注目のレースだ。今年は朝日杯FS2着のタイセイビジョンと3着のグランレイが登場する。

阪神のマイルと言えばディープインパクト産駒の独壇場で、ダイワメジャー、ハーツクライ、と続くのだが、出走予定馬の中にこれらの産駒が見当たらない。それどころか、過去5年間で通算10勝以上している種牡馬の産駒たちが1頭も出走していないのだ。
これは非常に珍しい。上位では9位のエピファネイア産駒【6-2-1-8】と10位のオルフェーヴル産駒【5-3-5-37】が出走する。特にエピファネイア産駒は先週の桜花賞で愛娘デアリングタクトが初重賞制覇を牝馬クラシックで成し遂げてくれた。
今回は母父ダンスインザダークとの配合の産駒が1頭出走する。阪神のマイル戦における母父サンデーサイレンスの後継種牡馬の成績は【2-1-1-3】となっている。注目すべきは連対した3頭は4、9、10番人気で人気薄の時にこそ妙味がある事だ。
牝馬は苦戦傾向だが

過去の例を見ると牝馬は苦戦傾向にあるが、前走で掲示板を確保した馬は【1-0-0-2】という成績でそこまで崩れていない。昨年の優勝馬イベリスはフィリーズレビュー4着からの巻き返し、3年前の4着馬ヴゼットジョリーは阪神JF5着からだった。
今年はギルデッドミラーとボンオムトゥックが挑戦する。特にギルデッドミラーは前々走のこぶし賞ではクビ差の2着に敗れはしたが、その時の勝ち馬は次走で毎日杯を制したサトノインプレッサだった。牝馬といえども侮れない。
前走1勝クラスは勝ち星が目安、重賞組は着順不問

前走成績に関しては過去10年の傾向通りだろう。オープン戦以下のレースから挑戦する場合、かなり苦戦を強いられる。新馬や未勝利組は過去10年で1頭も連対馬がおらず、1勝クラスからこのレースで連対を果たした馬の共通条件は「前走勝利+前々走連対」だ。
この例から漏れたのは2011年に11番人気で2着に入った初芝挑戦のキョウエイバサラのみになる。
次に前走重賞組だが、着順を気にする必要はなさそうだ。ポイントは3着以下に負けた後にこのレースで連対した馬は9頭いるが7頭が前々走で勝ち星をあげていた。残りの2頭は2012年の1着馬ジャスタウェイと昨年の2着馬カテドラルだ。
今年のメンバーでこの条件をクリアするのは5頭のみとなる。私の本命はギルデッドミラーだ。前走の1勝クラスで朝日杯FS3着馬のグランレイを0.4秒離して勝ったのはお見事だった。昨年から好調なオルフェーヴル産駒で阪神マイルも心配はいらないとみた。
対抗はタイセイビジョン。このメンバーに入れば朝日杯FS2着、京王杯1着は胸を張れる。NHKマイルカップヘ向けて内容が求められる。以下、プリンスリターン、ボンオムトゥック、デュードヴァンと条件をクリアした5頭をおさえておく。
◎ギルデッドミラー
〇タイセイビジョン
▲プリンスリターン
△ボンオムトゥック
☆デュードヴァン
