【AI予想回顧】異次元の末脚にAIも脱帽!デアリングタクトがキャリア3戦目で桜の女王に輝く

SPAIA編集部

イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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サンクテュエールは6着

午前中から降り続いた雨は勢いを増し、今年は重馬場で行われた桜花賞(GⅠ・芝1600m)。2歳女王レシステンシア、エルフィンSで強いレースを見せたデアリングタクトが人気を分けていたが、AI予想エンジンKAIBAは思い切ってこの2頭を無印に。本命はシンザン記念で牡馬相手に勝利して挑んできたサンクテュエールだった。

宣言どおりに迷いなくハナを奪ったのは、スマイルカナ。1番人気のレシステンシアは外からジワっと上がっていき、2番手からレースを進める。本命のサンクテュエールは泥だらけになりながらも、好位のインコースでロスなく立ち回って、レースは4コーナーから最後の直線へと向いた。

スマイルカナとレシステンシアは馬体を併せながら、3番手のマルターズディオサ以下を引き離す。もうこの2頭の前残りで決まったかと思ったが、大外から1頭次元の違う脚で追い込んできたのは、4コーナーを12番手で通過していたデアリングタクトだった。道悪馬場を全く苦にすることなく、キャリア3戦目でのGⅠ制覇を果たした。

2着レシステンシアも思い描いたレースをすることはできたものの、これは相手が悪かったと言わざるを得ないだろう。3着スマイルカナは416kgと小柄な馬体ながらも、力強い脚どりで最後まで力を発揮できたと言える。一方でサンクテュエールは馬場が堪えたのか、最後は脚が上がってしまい6着に終わった。

3歳牝馬には過酷な条件下のレースとなったが、この結果を受けてオークスをどう予想するのか楽しみである。

重賞3連勝と勢いが止まらない

桜花賞前日に行われた4歳以上の古馬牝馬による戦い、阪神牝馬S(GⅡ・芝1600m)。1番人気はダノンファンタジーだったが、AIは昨年の桜花賞で先着した実績を持っているシゲルピンクダイヤを本命に推奨。どのような結果になったのか振り返っていこう。

スタートしてディメンシオンがハナを伺う構えを見せるが、それを外からトロワゼトワルが交わして先頭へと立った。注目のダノンファンタジーは4番手から、シゲルピンクダイヤは中団の外を追走してジワジワと上がっていく。

直線に向いて、先に抜け出しをはかったのは、ディメンシオン。しかし、5番手のインコースでじっと脚をためていた2番人気のサウンドキアラがあっさりと交わしていく。外からスカーレットカラーも追い込んできたが、2着まで。サウンドキアラが京都金杯、京都牝馬Sに続いて重賞3連勝を果たした。騎乗していた松山公平騎手は、このレースと翌日に行われた桜花賞を制しており、2日続けての重賞制覇を果たした。

本命のシゲルピンクダイヤは直線で全く手応えがなく、ズルズルと失速して16着。なんとも不可解な敗戦だった。桜花賞も含め、先週末を振り返ると「松山騎手と馬の勢いには逆らうな」この一言に尽きる。AIにも深く突き刺さったに違いない。

《KAIBAとは?》
独自に開発した競馬予想AIエンジンである。過去数十年分のレース結果、競走馬、騎手、調教師、コース情報やタイム、天気や馬場状態など、ありとあらゆるレースに関する膨大な情報をAIが自動で学習し、予想をする。 これらの予想を元に、回収率を重視した買い目、的中率を重視した買い目を推奨する。

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