【大阪杯】今週からBコースでさらに内有利 京大競馬研は前に位置取る馬を上位に予想

京都大学競馬研究会

大阪杯インフォグラフィックⒸSPAIA

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内を通れる馬と先行馬が絶対有利

4/5(日)に阪神競馬場で 大阪杯(GI、芝2000m) が行われる。先週までの阪神芝の傾向として内がかなり有利だったうえ、今週からBコースに替わるため引き続き内有利が予想される。

また、阪神内回りの特徴として持続力のある先行馬が有利である。データを見ても、外回りコース(芝1600m、1800m)に比べ内回りコース(芝2000m、2200m)は明らかに差し・追い込み馬不利(過去10年の単勝回収率は内回りの方が10~20%ほど少ない)である。よって今回は、内枠の馬、先行馬や馬群の中でもうまく立ち回れる馬を重視した予想をしていく。

過去10年脚質別阪神芝単勝回収率ⒸSPAIA


◎ダノンキングリー
これまで大きく崩れたことがなく、唯一馬券圏外となったマイルCSも直線で馬場が悪い内を走ったことが敗因。また東京で重賞2勝し実績を残しているが、飛びが大きくないので小回りのコースでもそれ以上の実績を残すことができるだろう。不安点は輸送による馬体減と毎日王冠のときに見せた出遅れだが、ゲートに関してはこれまでその一戦しか出遅れていないのでそれほど気にする必要もないだろう。

○ブラストワンピース
AJCCのパフォーマンスは、相手を考えるとやや物足りない印象もあったが、海外帰りということを考えると結果が出ただけでも大きな収穫だっただろう。大型馬で内枠が気になるが、札幌記念のように馬群を抜け出す競馬もできるので、大外を回して負けた昨年の二の舞にはならないはず。あとはなるべく上がりがかかる展開になってほしいところ。

また川田騎手は普段から積極的に位置を取りに行く騎乗が目立つ。このスタイルは外回りよりも内回りにうまくマッチしていて、特に過去5年の単勝回収率は、芝1600m、1800mでは70%を上回らないのに対し、芝2000m、2200mでは110%を超えており、大きく差が出ている。

過去5年川田騎手阪神芝成績ⒸSPAIA

ラッキーライラックにとっては不向きな展開になるか

▲ステイフーリッシュ
おそらくそれほど人気はしないだろうが、このコースは合っていてスタート次第ではハナを切る可能性もある。ここに入ると能力的には劣るが、展開が向いての大駆けがあるかもしれない。

△ワグネリアン
昨年は勝ちはないもののトップレベル相手に安定して成績を残している。

×クロノジェネシス
今のところ大崩れしたことがなく、どのコース・馬場でも安定して力を発揮できる。このメンバーでも能力は上位だが、外枠を引いてしまったことでうまく内に入れられるか、序盤の位置取りが勝負。

消ラッキーライラック
直線まで脚を溜めて一気に爆発させる競馬が合う馬。これまで好走したレースも、GI2勝をはじめスローペースで直線が長いコースでのものが多い。また阪神2000mのような小回りコースのGIになると道中あまりペースが緩まず、脚が溜めづらいことからこの舞台はあまり得意とは言えないだろう。

▽大阪杯予想▽
◎ダノンキングリー
○ブラストワンピース
▲ステイフーリッシュ
△ワグネリアン
×クロノジェネシス
消ラッキーライラック

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