【高松宮記念】ダノンスマッシュ、グランアレグリアの馬場適性は?天気次第で馬場傾向はがらりと変わる!

三木俊幸

高松宮記念馬場適性インフォグラフィックⒸSPAIA

ⒸSPAIA

レース当日は雨予報

春のGⅠシリーズの訪れを告げる「尾張の電撃戦」高松宮記念(GⅠ・芝1200m)。昨秋のスプリンターズSを勝ったタワーオブロンドン、前走のオーシャンSを勝利して挑むダノンスマッシュ、さらには初の1200m戦となるグランアレグリア、芝・ダートでGⅠを制しているモズアスコットなど豪華メンバーが揃った。

レースが行われる中京競馬場は、天候が変わると馬場傾向も一変する難解な競馬場であり、今週末は雨予報となっている。果たしてどのような馬場コンディションでのレースとなるのか、各馬の馬場適性とともに分析してみた。

先週末は中山、阪神の2場開催で中京開催はお休み。1週空いたが、3月14日、15日に行われたレース結果をもとに傾向を振り返っていこう。

ⒸSPAIA

雨で稍重からスタートした土曜日だったが、1段階悪化。重賞のファルコンSは重馬場でのレースとなったが、タイムは1:21.3。上がりタイムも4歳以上1勝クラス(1600m)で34.2と速い上がりがマークされ、思ったほど馬場には悪影響を与えなかった。

翌日の日曜日は天候が回復し、メインレースの金鯱賞は良馬場でのレースとなった。スローペースだったのでタイムは2:01.6と遅かったが、上がりは勝利したサートゥルナーリアが33.2の上がりを使うなど、良好なコンディションを保っていると言えるだろう。

ⒸSPAIA

通過順位から有利な脚質を分析してみると、11レース中9レースの勝ち馬が4角5番手以内を追走していた。2着、3着まで広げてみても、差しも決まってはいるものの先行有利の傾向が強かった。

ⒸSPAIA

では、先行有利=内を通った馬が活躍しているということなのだろうか。調べた結果、道悪と良馬場では真逆の傾向にあることが分かった。雨の影響を受けた土曜日に勝ち馬が通ったコースは内から4頭目、9頭目、7頭目、5頭目、7頭目。3着まで広げてみても3頭目以内を通って馬券に絡んだ馬はわずか3頭のみだった。しかし天候が回復した日曜日は一転。勝ち馬が通ったコースは1頭目、2頭目、2頭目、3頭目、4頭目、2頭目と内を通った馬が残る傾向にあった。

今週は金曜日から雨が降る予報となっており、高松宮記念が行われる日曜日までにはある程度の降水量が記録されているだろう。馬場状態は重または不良まで悪化すると考えたほうが良さそうだ。

そうしたことからも「時計と上がりがかかる馬場」「先行有利も、後方からの追い込みにも注意が必要」「外を通る馬が有利」という3点がキーポイントとなると予想する。

【高松宮記念】枠順確定!ダノンスマッシュは3枠6番 タワーオブロンドンは5枠9番

グランアレグリアは消し

これらを踏まえたうえで、注目馬の馬場適性分布図を作成してみた。 なお、縦軸がスピード型orパワー型、横軸は上がりが速い、遅い馬となっている。

高松宮記念馬場分布図

有力馬1頭ずつ馬場適性を分析していこう。

【アイラブテーラー】
過去7戦全てで3着以内と安定感抜群だが、1200m戦のベストタイム1:09.1が示すように、時計を要する馬場でしか走った経験がない。相手も一気に強化され不安な面が多いが、雨が降って時計がかかる馬場になるのは歓迎材料だ。

【グランアレグリア】
昨年の桜花賞馬が満を持して1200m戦へと挑む。初の1400mとなった前走の阪神Cでは2着のフィアーノロマーノに0.8秒差をつけて圧勝。勝ちタイム1:19.4、上がり33.5という内容も文句なしで、1200mへの適性も高いと考える。しかし、それはあくまでも高速馬場でという条件付き。今回はその条件とは真逆の馬場でのレースとなりそうで、「危険な人気馬」だと考える。

【シヴァージ】
デビューから4走前までダートを使われており、芝での経験は近3走のみ。2走前の淀短距離Sは1:09.8で4着、前走の北九州短距離Sは1:10.0で1着という結果が示す通り、時計がかかる馬場でなければ通用しない。今回は時計がかかり、外差しも利きそうなので、馬場適性からは大穴候補として取り上げたい。

【タワーオブロンドン】
咋夏から1200m路線を歩み、瞬く間に頂点まで駆け上がった。北海道の洋芝、稍重でも2着、3着と好走はしているものの、時計と上がりがともに速かったセントウルS、スプリンターズSのような条件がベストだと考える。時計、上がりともにかかったキーンランドC、オーシャンSではともにダノンスマッシュに敗れていることからも、今回はダノンスマッシュより上の印はつけられない。

【ダイアトニック】
同馬も初の1200m戦となるが、パワータイプなので中京1200mという条件には対応可能だと考える。稍重ではあるが、スワンSを勝利した実績もあり、前走の阪急杯では上がりがかかる馬場で3着(2着入線で降着)となっているので、思ったほど雨が降らなかった時には浮上してくる一頭だ。

【ダノンスマッシュ】
先述のタワーオブロンドンを物差しにすると、いつGⅠを勝ってもおかしくない存在だ。馬場適性という観点からは適性が高いので、軸としては最適だろう。

【モズアスコット】
オーストラリア遠征を回避し、高松宮記念へと矛先を向けてきた。この馬も初の1200mとなるが、左回りで上がりがかかる今回の条件はピッタリ。スタートを決めて道中流れに乗ることが条件となるが、頭まで突き抜けるという馬という視点で考えると、この馬に大きな魅力を感じる。

【高松宮記念予想】
◎モズアスコット
○ダノンスマッシュ
▲タワーオブロンドン
△アイラブテーラー
×ダイアトニック
☆シヴァージ

【高松宮記念】複勝率55.6%の産駒とは?タワーオブロンドンは鉄板?東大HCが中京芝1200mを徹底検証

【高松宮記念】出走できればぜひ買いたい!データから導き出された本命馬とは?

おすすめ記事