【ジャパンC】王道歩むマスカレードボールは信頼大 一見不振の「海外帰りローテ」も軽視禁物
SPAIA編集部

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3歳秋盾覇者が勝てば史上初
30日(日)、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ・芝2400m)が行われる。
今年は天皇賞(秋)で待望のGⅠタイトルを掴んだマスカレードボールのほか、クロワデュノール、ダノンデサイル、タスティエーラと直近3世代のダービー馬が勢ぞろい。さらに今年の欧州年度代表馬カランダガンも参戦と、秋の東京開催を締めくくるにふさわしい豪華な顔ぶれとなった。
ここでは、過去10年以内のデータを基にローテーション面の特徴を探っていく。

多くの年で最大勢力となる天皇賞(秋)組は【6-3-4-30】と6頭の勝ち馬を輩出しており、特に2019年以降の6回では、2022年を除く5回で勝利を挙げている。文句なしの最有力ローテだ。
この直近6回を深掘りすると、天皇賞(秋)1着馬は【3-0-0-0】、2着馬も【1-0-0-0】と、マスカレードボールにとって“鉄板”ともいえるデータがそろう。確かに、天皇賞(秋)を勝った3歳馬がジャパンCを制した例はまだない。しかし、2000年以降に天皇賞(秋)を制したシンボリクリスエス、エフフォーリア、イクイノックスの3頭はいずれも同年の有馬記念を勝っている。前走で示した能力がそのまま通用すると見ていいだろう。
一方、3着以下だった馬は【1-1-1-15】と強調できる成績ではない。しかし、「秋競馬2戦目」かつ「前走5番人気以内」という条件で絞ると【1-1-1-4】となり、巻き返しに期待が持てるデータへと変わる。該当するタスティエーラ、ブレイディヴェーグは馬券に加えておきたい。
“海外帰り”を警戒
好走例こそ少し前に偏るものの、過去10年で【3-1-0-19】と連対馬4頭を送り込んでいる京都大賞典組にも触れておく。前走の人気と着順の両方が求められはするが、「前走で4着以内かつ3番人気以内」の場合は【3-1-0-7】連対率36.4%と上々だ。アドマイヤテラ、サンライズアースの4歳世代は穴で一考の余地がある。
最後に、直近2世代のダービー馬らが当てはまる前走海外組について見る。過去10年の成績は【0-2-0-28】と見栄えしないが、日本馬に限れば【0-2-0-3】。昨年はシンエンペラー、ドゥレッツァが2着同着と好走している。着外3頭のうち2頭は春のドバイ遠征明けであり、純粋に「海外帰りだから走らない」というデータではない。
クロワデュノール(凱旋門賞)、ダノンデサイル(英インターナショナルS)は昨年好走した2頭と同ローテで臨戦。2年連続の好走を狙うシンエンペラーも含め、見せかけのデータから侮られるようなら馬券的にもチャンスが生まれそうだ。
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